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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第12章 新しい土地へ

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580、神官たちとの戦い

俺が木々の上に到着すると、目の前には4人の神官に囲まれたグリーさんがいた。

彼はまたもや『隷属の魔法』を浴びせられているようで、頻りに頭を振っては神官たちを睨みつけている。


そんな彼らを少し離れた場所から見ている俺は、階段を結界で作って上に来た事で、ちょうど奴らの背後を取る形で上空に出て来たようだ。


俺はまたグリーさんが『隷属の魔法』に囚われないようにとラドゥガに頼み、『隷属の魔法』の解除、無効化をしてもらう。

すると神官たちも含めた広範囲で魔法が無効化された事で彼らも俺たちの存在に気づいたようで、奴らは一斉に俺の方を見た。

それを見た俺は、すかさず自分の体に結界を張る。


その瞬間、グリーさんを囲んでいた神官たちが俺の方へと一瞬でやってきた。

その速さから考えると、奴らも転移魔法が使えるのだろう。

そして俺を取り囲むと、いきなり俺に向かって持っていた武器で斬りかかってきた。


俺はそれらを避けたり受け流したりしながら、グリーさんの状態を観察した。

どうやら彼はそこまで深くはかかっていなかったらしく、ラドゥガによる『隷属の魔法』の解除ですぐに正気に戻ったようだった。


俺はそれを見てホッとし、周りの4人に集中する。

俺は今のところ前もって足場を広く作っていたおかげで安定した戦いをしていられるが、やはりそれでも足元が心許ない。

……どうしようか、もっと広い足場を作る?

それとも奴らを地上に落とす?


俺のそんな考えに気づいたのかどうかはわからないが、急にグリーさんが俺の足元の木々を魔法で粉々に伐採しだした。


……いや、違った。

どうやらそれは、得意の『竜巻』で神官たちを攻撃した際の副産物だったようだ。


奴らもグリーさんみたいに羽を使って飛んでいるので、グリーさんのその攻撃はとても有効だったみたい。

奴らは次々と羽がぼろぼろになって、足元に広がる即席広場へと落下していく。

どうやら奴らは羽がないと飛ぶことが安定しないらしい。


なんとか体を地上に打ちつけずに済んだようだが、それでもかなりの衝撃で着地し、その余波で彼らの足はしばらく痺れて動けなくなってしまったようだ。


俺はそれを見て一瞬で彼らのもとへと移動し、2人の背後を取って一気首を斬り落とした。

2人はなすすべもなく崩れ落ち、俺はさらなる追い打ちとしてその遺体を高火力の火魔法で灰にする。


そしてすぐに残り2人を標的に捕らえようとした時、もう既に彼らは遠くへと移動していた。

……なるほど、逃げ足は速そうだ。

だがまだ辛うじて肉眼で捉えられるので、できるだけ近くまで1回転移し、奴らを追った。


それから俺は奴らに向かって全力で走り、それと同時に奴らの進行方向に妨害用の鋭利なストーンパイルをタイミングをはかって地面から生やした。

それに対して神官の1人が対処しきれずに串刺しになり、もう1人は上手く避けて更に逃げる。

俺はその串刺しになった神官を無視し、もう1人を追っていく。

この串刺しになっている方は、俺の後ろから追ってきているグリーさんに任せるとしよう。



それからしばらくの間、残った1人の神官と鬼ごっこの様に、いつまでも追いかけっこをすることになった。

どうやら残った1人は相当な手練らしく、その後の俺の『攻撃』も全て避けきった。

奴の方はこちらに攻撃をしてよこすほどの余裕はないらしく、俺の『攻撃』を避ける事に専念しているのだ。


そして俺はその攻撃と同時に索敵魔法も使っているので分かったのだが、どうやらこいつは俺を魔物の残党集団の所へと誘導しているようだ。

その数は最初から見れば10分の1ほどになったとはいえ、それでも相当な数であることはその索敵魔法のマップ図からも容易に分かる。


しまったなぁ……このままではあと十数分ほどで魔物の残党集団へと到着してしまう。

間違いなく、俺1人でその魔物の残党集団を相手にするのは少し分が悪いかもしれない。

実は俺の魔力量がまだ回復しきってないうちにどんどん使用せざるを得なかったから、回復量が使用量を大幅に下回ってしまっているからだ。


一瞬「もう1本、世界樹の雫を使った魔力量回復薬を使ってみるか?」とも考えたが、そうなると今日はそれで3本目。さすがに飲みすぎたと思う。


俺は奴を追いかけながら、こっそりと深い溜息を落としたのだった。

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