表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第6章 王都近くのダンジョン編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

257/603

246、追いつかれないようにしないとね!

皆から全てを聞き終わったリーシェさんは、深々と息を吐く。

どうやらあまりの出来事で息をするのも忘れてしまっていたようだ。


「……想像以上の話だったよ。これは父や息子も知っているのかい?」

「いえ、2人が知っているのは俺の事だけです。スコットさん達のことは俺達がスノービークにいる時の話ですから。」

「なるほど……じゃあ2人にも内緒にしたほうが良いのかな?」


リーシェさんは真剣な顔で俺に聞いてきた。

俺は「いえ、2人になら話しても大丈夫です」と答えた。


「それを聞いて安心したよ。ところでこれは聞いて良いのかわからないんだけど……そのブレスレットとユーリくんのチョーカーの機能って何かあるのかな?創造神からの贈り物なら何かしらあるんじゃないかと思ったんだけど。」


リーシェさんは少し聞きづらそうに言う。

確かにこれは聞きづらいよね。


「良いですよ。教えます。それにこれはスコットさん達にもまだ話しそびれていたのでちょうど良いですしね。」

「……そういえばそうだな。前に話すって言っていたけどタイミングが悪かったから聞いてなかったっけ。」


俺の言葉にリッキーが反応する。そう、話してなかった。


「このブレスレットは『あらゆる攻撃から身を守ってくれる機能がある』と言われて渡されたもので、実際に攻撃や危険がある人がこのくらいの距離までくると自動で結界が張られるんですよ。……これに関しては皆も見たことあるだろ?例えば……1番最初に会った時のように。」


俺の言葉に皆はハッとする。


「そうか。今までずっとお前が結界を張っていたのかと思っていたが、そうじゃない時もあったんだな。」

「あの時は『攻撃が当たらなくて運が良かった』と思っていたけど、結界に阻まれていたんだな!」

「なにはともあれ、それがあれば万が一の時でも安心じゃない?」

「……でも、じゃあユーリちゃんのチョーカーも?」


みんな口々にそう言ったが……気づいたんだね、姉さん。ユーリに拒まれた時のこと。


みんなそれを聞いてハッとしてユーリを見る。

ユーリはのんびりとお茶を飲みながら「どうした?」みたいな顔で俺たちをみた。……話、聞いてなかったな?


「そうなんだよ、姉さん。気づいてしまったんだね?」

「……ひどいわっ!私、別にユーリちゃんと敵対してないじゃないのよ!」

「……いや、そういうことじゃない。本人が嫌がることをするのも『敵意あり』と判断されたんだろ、そのチョーカーに。」


リッキーは呆れた顔でリリーさんにそう言う。

そう、事実そうだったんだろう。ユーリ最初嫌がっていたからね。


「なぁ、それって魔法は跳ね返すのか?」


その事が引っかかったのか、スコットさんが俺に聞いてくる。


「多分魔法は無理なんじゃないかと思う。だからこそユーリと4属性竜の長達との『絆』を強化させて、万が一洗脳魔法をかけられても受け流すことができるようにしたんだよ。ちなみに俺の方も魔法は無理だと思う。」

「そうなんだな。じゃあ俺達もお前に万が一の時は物理攻撃なら無理に行かなくても大丈夫なんだな?」

「うん、そうだね。あっ、ちなみに俺が作ったのは同じく自動であらかじめ登録している魔法が発動するけど、強力な回復魔法だけだったと思うから、気をつけてね?」


俺は聞いてきたスコットさんだけじゃなくてアクセサリーを渡したみんなに向けてそう言う。


皆はすぐに了承してくれたけど、それを見ていたリーシェさんはとても驚いたようだ。


「えっ……?自動発動の魔導具……?」

「ええ、ルーシェさん監修のもと、作成したんですよ。」

「何だって!?あいつ、知っていながらなんにも言ってこなかったな?今度会ったら言ってやらないと。」


リーシェさんはそう言って顔をしかめる。

……あれ?作っちゃまずかった感じ?


俺が内心焦っているとそれが顔に出ていたのか、リーシェさんは苦笑いをして「大丈夫だよ、問題はない」と言った。……俺、顔に出すぎじゃない?


「作成とかは問題ないよ。もちろん使うのも。ただ、そんな魔道具ができたっていうのをあの子が俺に報告しなかったことが引っかかっているだけだ。」

「そういう報告は必ずしなければならないんですか?」

「いや、『必ず』ではないが、国としてはそんな魔道具が出回るかもしれないということを把握しておく必要があるんだ。これからも君はそういう魔導具を作成、販売する予定はあるのかね?」

「いえ、販売する予定はないですね。今のところ友人知人にしか渡していませんし、今後もそんな感じです。」

「なるほど……それなら、まぁ大丈夫か。でも万が一でも販売するかもしれないという事になったら、その時は私に連絡するんだよ?父やルーシェ経由でも良いし、もちろん直接言いに来ても良い。分かったね?」

「はい、分かりました。」


俺はリーシェさんと約束をし、魔導具を作る時は気をつけなければと心を新たにした。



その夜は俺の作ったカレーを食べ、これまたリーシェさんには驚かれたけれども、みんなでワイワイと楽しく夕食を食べ、翌日のダンジョン探索に備えて早めに寝ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ