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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第6章 王都近くのダンジョン編〜

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218、異常事態なの?

リッキーの話を聞いた俺は、ちょっと疑問に思ったことを皆に聞いてみた。


「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど……ダンジョンって上の階の魔物が下に降りてきたり、下の魔物が上に上がってきたりっていうように階を跨いでくることってあるの?」


すると、考え込んでいたスコットさんが「それはないな。」と答えてくれた。


「他のところでも同じだが、魔物が階を移動することはない。移動しようとしたところで弾かれるはずだ。まぁ、移動しようって考えることもないみたいだがな。」


そう言ったのはリッキーだ。


やっぱりそうなんだね?

俺が日本で読んた異世界物の小説もそうなっているものが多いからそうかもなとは思っていたけど。

それなら魔物に追いかけられていても上や下の階へ移動してしまえば安全だもんね。


俺がそう考えてうんうんと頷いていると、リッキーから「だからこそ、今回の件はちょっと引っかかっているんだ。」と言われた。


「本来上の階にいるはずの魔物がこんな所に出現しているってことは、出現する魔物の種類が変わってしまっているってことかもしれない。そうなると、ボスも今までとは違うことも考えられないか?なんだか今までよりも強い敵が低階層で出現している気がするんだが、スコットはどう思う?」


リッキーにそう聞かれて、ずっと考え込んでいたスコットさんが顔を上げた。


「……今考えていたんだが……全体的に、じゃなくて一部が、なら間違いないかもな。どこからやってくるのかは分からないが、明らかにその階では出てこないであろう魔物が集団で出てきていた。俺が覚えているもので言うと、例えば3階で出てきたワイルドドッグの集団なんかがそうだろう?あれがいるのは本来この5階の森の中だからな。あいつらがいなかった代わりにフォレストウルフがいたってわけだ。」

「じゃあ本来フォレストウルフがいるはずの7階層の森の中には別な魔物がいるかもしれないってこと?」

「まぁ、そうなるかもな。2階分ずれているなら、7階層には9階層のフォレストウルフの上位種が集団で待ち構えていそうだな。」


なんでそんな事が起きているんだろうね?

本来出てくる魔物って固定制で変化することってあまりないのかな?


「ちょっと聞きたいんだけど、ダンジョンの中で出てくる魔物ってあまり変化ないの?」


俺がそう聞くと、リッキーは首を横に振った。


「確かに変わることはある。あるが、それは何十年に1度っていう『変換期』の時だけだって話なんだが……。なぁ、このダンジョンって前の『変換期』から何年経った?」

「確かまだ30年しか経ってないはずだ。予定ではあと10年は『変換期』は来ない事になっている。」


リッキーの問いかけに答えたスコットさんがそう答えて眉間に皺を寄せた。


「……まさかその予定まで狂って、早く『変換期』が来たのか!?」


リッキーはそう言って青褪めた。

皆を見回すと、訳がわからない俺とユーリ、セバス以外は顔を青褪めさせている。


……え?

『変換期』になると出現する魔物が変わるだけじゃないの?

それだけならそんなに顔色変わらないよね?


俺とユーリが困惑を極めつつある時、1人涼しい顔のセバスが俺とユーリに説明してくれた。


「ダンジョンの『変換期』という時期は出てくる魔物が変わるだけではなく、現れる魔物の量が尋常ではなくなるのです。ですので、『変換期』ということがわかり次第ダンジョンから退避しなければ命にかかわるのですよ。そう、今日の彼らのように。」


マジかぁ!?

えっ、こんな悠長に休んでて大丈夫なの!?

この休憩所、通常なら魔物が来ないようにできているって言っていたけど、そんな時期でも大丈夫なの!?


俺はちょっとぷちパニックを起こしてしまったが、そんな俺を見て逆にリッキーは落ち着いてきたらしい。


「大丈夫だ、シエル。一応休憩所っていうのは夜の間だけは結界が張られる。それは『人』だけは通れるんだ。……まぁ、それにも節穴はあって、夜の前に魔物が入ってきたらどうしょうもないんだがな。」


リッキーはそう言って肩を竦める。


「とりあえず、もしかするとって段階だがこの休憩所にいる奴らには話しておいたほうがよさそうだな。」

「ああ、この後俺が言いに回ってくるよ。ただ、問題はすでに上の階にいる奴らだ。」

「そうよね、下の階ならすぐに転移石なんて使わなくても出られるけれど、上ともなると降りるのに時間は掛かるし、5階ごとのフロアボスも強い魔物が出て来ていたらどうしょうもないものね。」

「どうするかなぁ……。」


スコットさんたち4人はそう言って話し合っている。


……あれ?俺、蚊帳の外?話に入れてくれないの?


俺ごそう思っている間に、リッキーが駆け足でテントの外へと出ていった。

多分、あちこちのテントに声をかけに言ったんじゃないかと思う。


それにしてもなんで俺が来たばかりなのにこうやって問題が起きるんだろう?


……もしかして、俺ってまさかのトラブルメーカーだった!?

俺は密かにそれに気づいて、1人でショックを受けてしまったのだった。

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