表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第6章 王都近くのダンジョン編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

170/563

217、一体、何があったのか?

みんなが食べ終わり落ち着いた頃、彼らのリーダーらしき人が俺たちに頭を下げてきた。


「貴重な食料を提供してもらい、とても助かった。ありがとう。……ところで、一つ聞きたいことがある。俺の記憶はフォレストウルフの大きな群れと戦闘して大怪我を負ったところまでしか無いんだが……お前達が助けてくるたのか?」


そのリーダーらしき人がそう聞いてきた。

するとスコットさんが肩を竦めて苦笑いをする。


「俺たち……というか、コイツが、っていうのが正しいだろうな。コイツが索敵魔法でお前たちを見つけて猛スピードで向かったんだが、俺たちはその速さに追いつけなくてな。駆けつけた時にはお前たちしかいなかったんだよ。」

「……えっ、この子が!?」


スコットさんの返答に、彼ら全員がバッと俺の方を見る。……なんだよ、そんな驚くことないじゃん?


それから彼らは俺に頭を下げて、「助けてくれてありがとう。おかげでこうして無事に生きていられる。本当にありがとう!」と口々に言ってきた。


「命を助けてもらっておきながら、今の俺たちは大したお礼ができなくて申し訳ない。」

「いや、俺が言うのもなんだが、別にお礼が欲しくて助けたわけじゃないから、気にしなくて良いよ。なっ、シエル?」


そう言ってリッキーが俺の頭を撫でる。……子供じゃないんだけど!?

プンプンしながらリッキーを見上げると、また笑いながら頭を撫でられた。


「リッキーの言葉じゃないけど、別にお礼が欲しくてやったわけじゃないんで、気にしないでください。」

「……そうなのか?君は本当に良いやつだな。」


リーダーらしき人はそう言って優しい目で俺を見てきた。


「そういえばまだ自己紹介をしてなかったな。俺達は王都周辺で活動している『スパーク』っていうチームで、俺がリーダーのマックスで、俺の左隣から順にロウ、セド、シード、フォースだ。よろしくな。」


マックスさんがそう言って紹介してくれるのに合わせて彼らは頭を下げる。

彼らは武器の種類や服装から考えると剣士2人、弓士1人、魔法使い2人ってところだろう。

魔法使いはうちみたいに2人いるから、多分攻撃魔法と回復魔法で分かれているんじゃないかなと思う。



彼らにどうしてあんな事になったのかを詳しく聞いてみると、彼らは元々違う魔物と戦っていたらしい。


そこへあの狼たちが急に森の方からやってきて、彼らを囲みだしたそうだ。

彼らも必死に戦いはしたが、いかんせん数が多すぎて……という事らしい。

確かにあの時、かなりの数の狼がいて、彼らを襲っていた。

俺の到着がもう少し遅かったら間に合わずに食い殺されてしまっていただろう。

ともかく間に合って良かったよ!


「で、お前達はこの後どうするんだ?」


話を聞き終わったスコットさんがマックスさんに問いかけた。

そうだよね、彼らは死にかけるほどの大怪我を負っていて、中には手足がなかったりした人もいた。

だから服装もかなり酷いことになっている。

武器はまだしも、服がボロボロで防御力ゼロだから1度は街に戻らなきゃならないだろう。


「俺達はこのフロアのボスを倒して転移石を手に入れたら街に戻る予定だ。武器は無事みたいだが、流石にこのままの状態でさらに上の階へと向かう気はさらさらないよ。」


マックスさんは苦笑いしてそう言った。


「じゃあ俺たちも一緒にフロアボス戦まで戦ってやるよ。そんな格好の奴らを『あとは知らん!』っていって放置するほど冷たいチームじゃないからな。」


マックスさんの話を聞いて、リッキーがそう提案する。

そうだよね、その方が王都に帰還できる確率が上がるもんね!


マックスさん達もそれは思ったようで、「それは助かるよ。」と嬉しそうに頷いた。


それから俺達はそれぞれのチームごとのテントへと戻る。

もちろん俺はテーブルや椅子、食器類は綺麗にしてから鞄へと戻して、後片付けをきちんとしてからテントへ戻った。

その時、な〜んか視線を感じたんだけど、食事をしている時もあちこちから羨ましそうな目で見られていたから、それの延長なんだろうと思う。


俺は片付けが終わると皆が待つテントの中へと入って、皆と同じく自分の寝袋の上に座った。


「お疲れ様、シエル。最後の後片付けを任せちまってすまんな。」


スコットさんがすまなそうな顔でそう言ってくる。

いや、別に机を拭いたり食器を水魔法で洗ったりして鞄に片付けてきただけだから気にしなくて良いと思うんだけどね?


「ところでもう彼らの身体は大丈夫なのか?俺達が駆けつけた時はもう身体は何ともなかったからよく分からないんだが、彼らの話だと命に関わるような怪我だったって話じゃないか。確かにあの服の破れ方を見れば相当な怪我だったのはなんとなく分かるが……。とにかく、なんとか俺たちで彼らを地上まで無事に送り届けてやらないとだな。」


そうだよね、いくら武器が無事だったとしても、あの装備じゃまた大怪我とまでいかなくても怪我は確実だと思う。


「でもまぁ、あいつらの話だと急に森から大量のフォレストウルフが出てきて襲いかかってきたって話じゃないか?俺達がここに通っていた時はフォレストウルフってもっと上の階の魔物じゃなかったか?」


リッキーのその言葉でスコットさんたち3人は何かを思い出すかのように考え込んでしまった。


……あれ?

あの狼たち、本来はもっと上の階にいるの?

じゃあ、なんで下に降りてきたんだろう?

っていうか、ダンジョンの魔物って階をまたいで上がったり降りたりできるのかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ