エルフの里編パート3
遅れて申し訳ないです。テスト期間も終わったのでまた週一ペースでの投稿をします。
歩いてきたのは白衣を着た丸顔の優しい顔をした科学者?みたいな歳老いた男と魔女みたいな美しい女だった。当然エルフだ。
謎の科学者?の男が注射器を取り出し刺してくる。当然俺は抵抗できない。多分麻酔だろう体が鈍くなって来た。
「一応我々にも良心くらいはありますからねぇ。あっ、今のは麻酔ですから安心してくださいねー。」
科学者?の男はそう言うが体が動かなくなるだけで意識は消えそうにはない。この状態で手術でもされたらそれは精神への拷問へと早変わりするだろう。恐怖をする。だが、言葉は出ない。
「麻酔はしっかり効いたみたいだね。じゃあここいらで話をしようかな。」
魔女?は不気味な笑みを浮かべながら語り始めた。
「むか〜し、むか〜し。ニンゲンは小さな島で仲良く生活していました。しかしある日島から資源が取れなくなってしまい、人々は残った資源を手に入れる為戦って、戦って、戦いました。
でも、戦いにも資源は必要です。その為すぐに戦いすら出来なくなりニンゲンは生きる術を見失い始めました。ところが戦いの最中に行方不明になっていた男が海の方から帰ってきました。
人々は喜びながらも疑問に思いました。どこに海から戻って来れる資源があったのか。それを問われると男は海を進んでいくと沢山の巨大な島がありニンゲンみたいなのと沢山の資源があると言い出したのです。そうなら善は急げ。人々は僅かな資源をすべて使い海へ出て行きました。そして海を進んでいくと男の言ったとおり沢山の島がありそれらには沢山の資源とニンゲンがおり島の人達も豊かな生活を取り戻せました。ところがいくらたってもある一番大きな島に行った人達は帰って来ません。不審に思った人達が大人数で行くとそこにはニンゲンではなく化け物が沢山いてニンゲンが生きれるような環境ではありませんでした。なんとかその事を伝える為に一人を脱出させる事に成功しましたが大勢いた人達も半分に減ってしまいました。
ですが、その人達も諦めませんでした。化け物達が使う魔法をニンゲンでも使えるようにする為に研究をし、化け物とニンゲンを混ぜることで新しいニンゲンを作りました。それがエルフ。」つまりエルフは人類と魔物のハーフらしい。それならばあんなに魔法を使えるのも分かる。そしてそれから考えるに魔物は知識を沢山持っており寿命が長い。つくづく凄い生物だ。
魔女?は話を続ける。
「さて、エルフの弱点は肺の弱さだと知ってるね。でも、エルフが肺が弱い理由は知らないよね?それはね、エルフが妖精とニンゲンのハーフだからだよ。」
「妖精?」
掠れた声で疑問が出た。それも当然だ。妖精など見たことがない。
「そう妖精。ここは元々妖精の土地だったんだよ。でも、妖精はもういないよ。エルフに従わない妖精は一人以外皆殺されてしまったからね。
それほどまでにエルフは強いんだよ。人間とは違いすぎる。人間は体内で魔力を生成して使うから魔力量が少ないけど、魔物は自然中に存在している魔力を使っているからほぼ無制限に魔法を使える。エルフも同様だ。ただ、妖精同様自然の力を使ってるから自然破壊が弱点なんだよ。
さて、説明も終わったし実験を始めようか」
そう言うと魔女?はメスを取り出しゆっくりと近づけてくる。
「あ、、、や、、」
叫んでも声がろくに出ない。
メスは体に突き刺さる。
痛くはない。ただ目の前で体が裂かれていく、変えられていく。赤い液体が流れていく。肉が取り出されていく。
手術は1日続いた。
だが、俺の体に変化は無かった。
「な、なんで切っても切っても再生するんだ!心臓も脳も全て取ったそして私の手元にある。なのにアイツの所に全てあるんだ!あり得るか!魔力回復に必要な物も全て取ったんだ!」
一日中手術して何も変わらなかったからかスタッフは全員狂い出している。俺自身もどう言う原理かわからないが生きている。それどころかどうすればいいのかすら分かってきた。
俺は俺を固定してる台に触れ念じる。すると台は分解され、機関銃に再構築される。
「残念だったな、俺は不死身なんだ。そして魔法も使いこなせるぜ。」
スタッフ達は対抗しようと各々に魔法を使おうとするが、それより早く機関銃を撃ち込む。
機関銃を撃ち込まれたスタッフはバラバラの死体と化したがその中にあの魔女みたいな女と科学者らしき男はいない。もしかしたら逃げられたのかもしれないそれは問題だ。俺は長老に勝てないのだから長老に報告されたら負けだ。とりあえず返り血と自分の血でドロドロの服では怪しいのでスタッフ用ロッカーらしきものから適当な服を引っ張り出して着て外へ出た。
意外にも施設は街の近くだった。気づかれないか心配だが、色々と疲れたので宿の空き部屋に侵入して寝ることにした。
目が覚める。外はまだ暗いが街中にサイレンが鳴り響く、とりあえず外を見ると爆発が起き魔物の死骸のような物が飛び散るところが見える。どうやら魔法を使って戦っているようで前線らしきところでは爆発がずっと続いている。正直銃なんかよりよっぽど効率的に魔物を倒せていて羨ましい。そんなことを思っていたら急に巨大な熱が真横を通り過ぎる。
「長老か⁉︎」
ついさっきまで宿だった建物から顔を出すと遠くに巨人がいた。
「巨人だと⁈新種か?」
そこら辺に居た人も戸惑っている。だが、次の瞬間巨人から光線が放たれその人も消滅した。
「くそっ!どうなってやがる。大体あの長老は何してやがる!アイツさえいればどうにかなるだろ!」思わず愚痴をこぼすがとにかくドミニク隊が軟禁されている場所に向かう。消し飛ばされてなければみんなそこにいる筈だ。
走っていくと、軟禁場所は無事に残っていた。
「おーい!皆んないるか⁉︎」
「俺らは無事だぞ!」
ドミニク隊の面々が続々と出てくる。
「ふー。よかった。」
「よかったじゃねえよ。お前が暴れたせいで全員尋問されたんだぞ!」
「そうだ。君のせいで僕も大変だったんだよ〜。でも君の芸術具合も上がったしいいか。」
「よ、よくないよ......と、とりあえず謝って......」
「ごめん。だが、本格的な謝罪は後でいいか?とりあえず、今はあそこにいる巨人のせいでここが壊滅しかけているし前線には10万くらいの魔物がいて危険だ。だから早くミュベンに戻ってこの事を伝えないとミュベンもこんなになる。」
とにかく急がないといけないのだ。ここからミュベンに早く帰る方法は船に乗って帰る方法だ。だから船乗り場に急ぐ。
「待ってくれないかな?」
後ろから嫌な声がする。
「何のようだ長老。」
「これを防ぐ魔力を君との戦いに使っちゃったんだよ。だからこれは君のせいでもあるんだ。」
「だから?」
「長老として君を殺す。そして私も責任をとって死ぬ。」
「わかった戦ってやる。ただあいつらだけは先に行かせてくれないか。」
「いいよ。」
「おーい、俺はここに少し用がある。先に行っててくれ!」
ドミニク隊のメンバーに呼びかける。皆んな止めようと考えたのだろうが長老を見て全てを察したのか先に行った。
「さぁ、喧嘩と行こうか!」
近くの建物の残骸をサブマシンガンに再構築しながら長老に呼びかける。
「望むところだね!」
そう言いながら長老が縮地で接近してくる。
それに対してこっちも縮地で回避しながらサブマシンガンで攻撃する。
長老はそれを魔術バリアで防ぎ魔力弾を打ち返す、それと同時に俺は刀を生成し突撃する。魔力弾は制圧魔法だ。だから近づかれたら使えない。
「やるねぇ!」
「そっちこそぉ!」
長老は魔力剣を生成し刀と交差する。
流石は長老といったところか。一応剣道をやってた筈の俺が押されている。
「ふふ、もう終わりにしましょうかね!」
長老が新たに剣を生成する。回避しようとするがかわしきれない!
「が、右腕を持っていかれたか!」
右腕を見るが刀を持っていない事以外はさっきまでと変わりない。
「いや、やはり君はこの世に居てはいけない!」
「そう言われると嫌だな!それこそあんたはこの里を救うべくあの魔物と戦うべきだ!何故俺と戦う!」
「言ったじゃないか、君に放った魔法のせいで魔力が足りないと!」
「それは言い訳だな!現にこうして戦えているんだ!それに長老なら若いのに任せて壁になるべきじゃないのか!」
「......」
「やっぱり俺と戦いたかっただけなんだろ?このクズヤロォ!!」
刀をマシンピストルに再構築しフルオートで撃ち放つ。
「......そうだ。クズかもしれないね。でも今の目的は君を殺すことなんだ。」
弾は全て弾かれていた。そして長老の目にあるのは狂気だ。
「だからしなねぇよ!」
地面に落ちてる物全てを使い対物ライフル二丁に再構築する。
「人間の力を思い知れ!」
長老に最大火力で突っ込む。......?
「人間がエルフに勝てる訳ないだろ?」
弾は長老の前で炸裂した。
「こっちの番だよ。」
エルフの里編も次回で完結です。そしてドミニク隊は出番がないまま終わってしまうのか?




