エルフの里編final
「なっ?!」
長老が消えた。一体どこに?
「__遅い!」
後ろから急に刃が迫る。間一髪で避けたが対物ライフルは切り落とされて使い物にならなくなっていた。
「縮地を使い攻防をする!これがエルフの戦い方だ!お前のような若僧には真似できまい!」
カンッ!!カッ!ザッ....,
刀を生成し受け止める。
「若僧で悪かったな!でもあんたこそ長老って言うからには老人なんだろ!老人らしく消えてくれないかッ!!」
「老人といえども元兵士だ!技術屋如きに負けるとでも?」
「馬鹿にするなァァァ!」
ガッ!! カーン
言い返したものの確かに俺は技術屋にすぎない。事実、俺は騎士と比べると圧倒的に遅い長老の剣さえ見切れてない上剣の衝突や銃の反動で魔法で軽減してるはずなのに手が痛い。
だが、俺は圧倒的に発達している現代日本から来たんだだから俺には俺なりに対抗できる手段がある筈だ。
「どうしたのか?所詮こんなものか?」
「いや、まだある!」
「ならやってみせろ!」
長老が縮地して後ろにくる。だが、
「残念だなァ!」
「何⁈」
「縮地を攻略したんだ!縮地は空間を縮めるからその空間にあった攻撃も縮められる!だけどそれが消滅するわけじゃない。なら、全方位に攻撃を放てば良い!」
そう、俺は長老が縮地すると同時に釘を全方位に投げた。
「何!」
長老は縮地で縮んで小さな点にしか見えなくなった釘に刺さっていく。
哀れなものだ。自分の想定していた敵と戦うことも出来ず格下だと思っていた敵に倒されるなんてな。
ガラ、ガラ
縮地が解け、空間が元に戻り釘が落ちた音が遠くから聞こえてくる。
しかし、長老を倒したのに休む暇は無さそうだ。既にエルフが壊滅したのかもう町の中心辺りまで魔物が来ている。ここははずれだからまだ時間はあるがエルフの里でこの始末だ、ミュベンももう壊滅しているかもしれない。
俺はミュベンに戻ろうと足を踏み出した。その時
「...ま_てょッ 待て!」
「長老⁉︎まだ死んでないのかよ!」
「いや、もう死んだも同然の状態だよ。」
良く見ると長老の体は動いておらず空から声がする。
「幽霊って奴かよッ!」
「違う。私の意識だよ。」
「意識だけの存在なんて幽霊だ。」
「だから違うんだ。今の私は魔力だ。私は死の間際に魔法を使い自分の精神を魔力に変換した。」
つまりこの空間にある魔力は長老ということらしい。だが意図が全く読めない。
「で。なんの用だ?」
少しの沈黙をおいて長老は話し出した。
「この魔力を使いエルフの里に攻めてきた魔物を倒してくれないか?」
「は⁈」
思わず疑問が出る。どうせエルフは壊滅したのに魔物を倒す必要などわからないからだ。
「敵討ちか?」
「いや、君に協力しようと思ってね。」
「どういうことだ?」
「ほら、ここを滅ぼした魔物は次にどこに行くと思う。」
「ま、まさか」
「そう、ミュベンだ。そこでね君には僕の持つ究極の魔法を教えるからそれで倒すといい。」
そういうと長老の記録の一部が俺に流れ込んできた。
「う、これは!」
「どうかな?」
「こんなのを使ったらここも吹き飛ぶぞ!」
長老の記憶には魔物の物と見られる都市が一つ消し飛ぶ様子があった。
「いいんだ。もうエルフは全滅したんだ。だからこれには長老としてこの里を終わらせるという意味もあると思ってくれ。」
「わかった。じゃあその通り全てを終わらせる。」
魔法開始を察した魔力が破壊され終わった土地を照らし始め、魔法陣も浮かび上がる。あとは、詠唱だけだ。
「「この世を創りし者よ、我与えられし物全てを返還す。その代わり我に最後の力を!夢を!終焉を!!」」
「「夢の終わり(ジエンドオブミラクル)!!」」
魔法が発動し俺に与えられたほぼ全ての技術と長老の意識が光に変わりエルフの里も魔物も全てを呑み込み広がっていく。
「これが、最後の魔法の力か......」
光が消えた時そこにはただ、荒野が広がっていたまるで最初から何も誰もなかったかのように。
そして俺にももうこの現実を見るだけの力は残されていなかった。
とても遅くなってすみません。一応今回で1部終了という形でこの作品の執筆を中止しようと思います。
理由としてはモチベーションの低下やリアルが忙しくなってきたなどがありますが一番は私自身の実力の無さを実感したからです。
とりあえずこれまで読んでくれた人がいたならば今までありがとうございました。




