小話
俺はクラウス。しがない騎士だ。今日も今日とて騎士団食堂は......静かだと?見渡しても食堂には人っ子一人いやしない。それどころか町が死んだのかのように静かだ。この基地も普段なら銃声や怒声が響いてるはずだ。みんないなくなってしまったのか?いや、あの人なら居るに違いない!俺には人一倍頼れる友がいたじゃないか!そして、クラウスは食堂を出て一つの部屋目掛けて歩き出した。その部屋は技術部。ハジメ達のいる部屋だ。クラウスは技術部に着いた。そしてドアを開ける!すると中には、中に...... 一人いた。誰よりも頼りにならない奴が一人。
「ルドルフさん!?」
「あぁ、クラウスかぁ。今日は何か静かだなぁ。」
ルドルフはこの異常さに全く気づいていないかのようにコーヒーを飲んでくつろぎながら言った。
「ルドルフさん!静かなんてもんじゃない!人が誰もいねぇんだよ!」
「ま、マジかぁ⁉︎」
今さら驚きやがって、
「なら、騎士団墓地に向かうか。」
「墓地?何故そんなところに?」
「ま、気にすんな。」
なんかルドルフさんがいつもより頼れる気がする?
墓地に向かうがやはりその間に人はいなかった。
けれど、墓地には先客がいた。
「マ、マレハジメ⁉︎なんでここにいるんだ?」
「......」
「お、おいどうしたんだよ!」
「......ミン......ンデシマッタ。」
「はぁ?」
「みんな死んでしまったんだよ......」
「なんだよそれ!」
そもそもみんなが死ぬようなことがあれば俺は気づくはずだ。
「ルドルフさん!そんな訳ないよな、......ルドルフさん?」ルドルフさんはいなかった。いくら呼びかけても返事がない。
「無駄だよ、彼は君を連れてくるための幻影だったんだから。」
「テメェ!せめて何がどうなってるかぐらい説明しろよ‼︎」
「いや、それは出来ないよ。君はこの世界の人間じゃないから。バグに紛れこんだだからね。」
「バグ?何言ってんだよお前。」
「ふふふ、君がしっかり帰還できるように頑張っておくよ。でも一つだけ伝えたい事があるんだ。君じゃなくて、マレハジメに。」
「訳わかんないぞ!」
「いいさ、わからなくて、どうせ君は元の世界に戻るんだからここでの出来事は全部夢!それでいいんだよ!でも一つだけ覚えておいてね!」
目の前の人は誰だ?マレハジメに似てるけど違う。なんというか威圧感がある。そう考えていると目の前の人が言った。
「ヒトラー。」
「ヒトラー?」
それはただの人名だった。なんの変哲もない。
「は?それがどうしたんだよ。」
「君にはわからないけど、マレハジメには通じる筈だよ。じゃあよろしくね。」
「待て!お前は誰なんだよ。」
___神様かな。
目の前が真っ白になっていく、
俺の名前はクラウス。しがない騎士だ。
今日も食堂は賑やかだ。ルドルフさんも朝から元気そうだ。きっとさっきのは夢だったんだろう。『ヒトラー』か、今度マレハジメにあったらこの奇妙な夢と一緒に語ろうかな。
筆が遅く本編が全然進まないので一応これからの展開を示した超ショートエピソードを書きました。本当は一か月で10万文字くらいかいて、エルフの里編を終わらせて次の話に行きたかったんですが思ったよりも大変ですね。一応三編構成で考えているので今年中には完結させる予定です。




