第二話 襲撃!キングダムナイツ
さっきの攻撃でやられたのか、銃を打つ体勢が悪かったのか体中が痛い。というか全く動かせない。どうやら声の人は俺を回復させてくれる程親切ではなかったらしい。うーむ。やはり、もうダメっぽい。というか初期型の99式短小銃とかみたいなレアものじゃなくてm4とかくれればよかったのになあと4発しか残ってない。今また化け物が襲われたら絶対に助かる訳がない。とりあえずそんな絶望的な事を考えても仕方ないこの世界に優秀な医者がいることに期待して寝ようかな。
......
「...起きて下さーい。」
うるさい。
「うーん?一応連れて帰ろうかな」
......
「はっ!あれ、俺 生きてる?」
手や足体の隅まで確認してみると全部しっかりある。
「うん?」
しかしここは何処だろう?やけにしょぼい病院だ。
ガタっ!
誰かが入ってくる俺は咄嗟にベッドの横に立てかけてある99式を構える。
「や...あははっ、冗談は よ、よしてよお兄さん」
「なんだ、リベルか。」
とりあえず銃を下ろす。
「で、どうしたんだ?」
「あ、うん。いや、ほら助けてくれてありがとうって......」
「気にすんな、俺もなんかめっちゃ元気だし。
あれ?そういえばなんでこんなに元気なんだ?そもそも死にかけてた筈なのに。」
「それは、魔法だよ。ここの街は長い事魔物と戦っているから回復魔法とかが世界一!なんだよねー。」
「へぇ、凄いな。お前も使えるのか?」
「一応ねー。お兄さんは知らないと思うけど魔法は無闇やたらに使っていいものじゃないからしっかりとお医者さんにはお礼をしといてね。」
「あぁ」
リベルもそうそうに話を終わらせようとしてたしこの世界の魔法はなんかやばいんだろうな。
この話の後リベルはすぐに去っていった。
ん?なんか足音がするな。リベルが忘れ物でもしたのかな。それとも病院だから医者かな?いや、数が多い。しかもこの部屋の前で止まった?
「誰だ。」
「おや、失礼。我々はここの騎士団だ。」
騎士団?多分ここの軍隊みたいな奴らか。
「で、騎士団の皆さんは何のようで?」
「一応治安維持の為に君が安全かどうか確認したいんだ。ほら、いきなり銃を持った男が現れたら怪しいだろ?」
「で、どう確認するんだ」
すると今まで俺と話ていた騎士は懐から石の様な物を取り出した。
「これはフュンフゲーと呼んでな、思考を見ることができる装置なんだ貴重だから壊すなよ。」
そう言うと男は剣を抜いた。
「人は戦う時が一番感情がでる。君にも剣を渡す。さぁ、殺しに来たまえ!」
ダメだこの人は。完全に脳筋野郎だ。だけどここで逃げたら殺されるか。
「よし、不本意だが戦ってやる。生憎剣技は苦手なんだ死んでも構わないな?」
「あぁ、もちろうだこい!」
「やってやるぜぇぇぇ!先手必勝ゥ!」
だが、男は簡単に剣を避ける。何度も振るが当たらない。
「ふっ、やはりただの初心者か!但し私は手を抜かないぞ!」
まずい!俺は病室の壁際まで追い込まれていた。しかも両サイドにベッドがある。このままじゃ次の攻撃をかわせない。
「さぁ、おしまいだぁ!......何ィィ?」
「馬鹿め!誰が剣だけで戦うと言った!」
そう、俺は99式で男の剣を防いだ。
「着剣しぱなしでよかったぜ!リーチならこっちがある!さらに弾も撃てるぜ!」
無理矢理男の剣を跳ね飛ばす。これで奴に武器はない。
「くっ!卑怯な。」
「ならまともに倒してやるよ!」
俺は男に近づく。そして、とどめの正拳突きを喰らわす。
「ふぅ、どうだ最後の正拳突きは日本人って感じでよかっただろ?」
「待て!これは無効だ!」
部下みたいな奴らが口々に言い出した。すると男は立ち上がり部下達の方へ向かった。
なんか揉めてるぽい。
「私の完敗だ。だが、君の事はまるで分からなかった。常識が違いすぎるのかな?」
「えっ、もしかして駄目なんですか?」
不味い逃げた方がいいか?
「いや安心してほしい。だがちょっときてもらいたい場所がある。」
「隊長我々も行った方がいいですか?」
「いや大丈夫だ。こいつと私だけでいく。」
そう言うと男は歩き出した。しかたないんで俺も急いであとを追う。
「いったいどこに行くんだ。」
「教会だ。君はここの宗教について何も知らない。いや、君はここについて何も知らないだろ。」
「どうしてそう言い切れる。」
「君の思考を見た時にわかったんだ。君は考え方がタプファ教徒とは違ったし色々と混乱していた。そしてニホンブドーなる物などは私たちは全く知らない。だから君は少なくとも私達がまだ知らない世界から来たんだろ?」
「そうか、そうかもな。ところであんたの名前は」
「私はレオン。ミュベン王国騎士団の団長をやっている。あと君の名前も教えてもらいたいんだが」
「俺は稀ハジメ。」
「ふーん。苗字があるのか?」
「そうだけどおかしいか?」
「いや、ミュベンでは基本王族以外には苗字がないんだ。」
「えっ⁉︎じゃあリベルも王族なのか?」
「リベル?あぁ彼女か、一応そうだな。彼女の兄が前の王だったからな。」
「じゃあなんであんな危険な場所に一人でいたんだ?」
「その質問に答えるのは後にしよう。ここが教会だ。」
「ちっ」
前を見ると立派な教会があった。多分国家プロジェクトかなんかで建てられたのだろう。その建物は城の次に立派だった。
「ハジメ君。君にはここで学ぶべきことが沢山ある。特にこの国の現状はよく知っといた方がいい。君も騎士の一員になるんだからな。」
「おい、ここで学ぶ必要があるのは分かるが、なんで騎士になることになってるんだ。」
「君には住む場所も職も無いだろうだから騎士団に入ることでそれらを解決できるよ。それとも野垂れ死にたいかい。私的にはどちらでも構わないが。」
確かに野垂れ死ぬのは嫌だけど少々強引な気もする。だが、この男が俺に親切にしてくれているのは正直嬉しい。
「わかった。私、マレハジメを騎士団に入れて下さい。」
「申請を受領した。しっかり歓迎してやるよ。今日はパーティもあるんだ。夜になったら騎士団本部に来いよ」
「ありがとう、レオン。」
男は笑いながら来た方向に向かって歩き出した。
どうもヴィータあげです。待たせてすみません。本作は分量がやたら少ないのに申し訳ないです。お詫びといっては何ですが次からは一週間おきに投稿します。




