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紫式部日記 舞夢訳  作者: 舞夢
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宮もしのびさせたまひしかど、

宮もしのびさせたまひしかど、殿も内裏もけしきを知らせたまひて、御書どもをめでたう書かせたまひてぞ、殿はたてまつらせたまふ。まことにかう読ませたまひなどすること、はた、かのもの言ひの内侍は、え聞かざるべし。知りたらば、いかに誹りはべらむものと、すべて世の中ことわざしげく憂きものにはべりけり。


中宮様も秘密になさっておられたのですが、道長様も一条の帝も、気配を察せられて、道長様が、漢籍の類いを立派に書写なされて、中宮様に献上なさりました。

(一条の帝のお言葉はご冗談の類いではありましたけれど)私が中宮様の御前で、現実に漢文を読み聞かせているなどという話は、あの、口うるさい内侍は、聞きつけていなおのでしょうか。(実に不安です)もし、彼女の耳に入ったとしたら、どれほどまでに悪口を言いふらすのでしょうか。(そんなことが見え見えなので、結局)全て、世間というものは、煩わしいことばかりで、ひどく憂鬱なものとしか思えないのです。



心静かに、穏やかに生きていたいのに、中宮付きの女房になって以来、「紫式部は才女を気取り偉ぶっている」などの、紫式部にとっては「根拠のない噂」を流され、苦慮するばかりの生活が続いている。

特に内省的で、世間の噂を気にするタイプの紫式部にとっては、辛くてしかたがないと思う。

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