第十四章 コールの手紙
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## 第十四章 コールの手紙
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王城に来て、四ヶ月と少しが経った。
ある朝のことだった。
璃生が朝食を終えて、図書館へ向かう支度をしていると、ヤコが部屋に入ってきた。
手に、何かを持っていた。
小さな、白い封筒だった。
封筒の上に、花が一輪置いてあった。
白い、細い花だった。
水仙だった。
「届いていました」
ヤコが差し出した。
「誰からですか」
「神官長様から預かりました。コール様からだそうです」
璃生は封筒を受け取った。
手に持つと、少し重みがあった。
封筒の表に、璃生の名前が書いてあった。
ニジトセ様へ、と。
文字が、細くて整っていた。
コールらしい字だった。
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璃生はヤコに少し待ってもらって、封筒を開けた。
中に、便箋が入っていた。
一枚だった。
丁寧に折り畳まれていた。
開いた。
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ニジトセ様へ
先日は、図書館で驚かせてしまい、申し訳なかった。
あなたが医務室へ運ばれたあと、しばらく自分のしたことを考えていた。
フードなしで近づいたこと。了承なく触れたこと。
それがあなたにとってどういう意味を持つか、理解した上でこの手紙を書いている。
あなたは、怖くない、と言ってくれた。
わたしのことが、怖くないと。
その言葉を、正直に言うと、信じていいのか分からなかった。
インサクメア族に近づく者は、魅了の能力に引き寄せられているか、あるいは恐怖している。そのどちらかであることが多い。
あなたは、どちらでもなかった。
三ヶ月以上、毎日来た。騒がしくしなかった。近づいてこなかった。ただ、本を読んでいた。
わたしが話しかけたとき、ちゃんと聞いていた。
続きが気になります、と言ってくれた。
それが何を意味するのか、わたしには分からなかった。
今も、分からない部分がある。
ただ、申し訳なかったという気持ちは本当だ。
うまく言葉にできないが、それだけは伝えたかった。
コール
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璃生は便箋を持ったまま、しばらく読み返した。
一回読んだ。
もう一回読んだ。
三回読んだ。
ヤコが、静かに待っていた。
「……コールさん、手紙を書いてくれたんですね」
「そうです」
「手紙を書く人なんですか」
「わたしは、コール様が誰かに手紙を書かれたのを見たことがありません」
璃生は便箋を見た。
細くて整った文字が、一枚にびっしりではなく、余白を持って書いてあった。
余白が多かった。
まだ言いたいことがあったが、書けなかったのか。
それとも、余白のある書き方をする人なのか。
璃生には分からなかった。
ただ、便箋を持つ手が、少し温かかった。
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図書館へ行く前に、璃生はヤコに頼んだ。
「返事を書きたいんですが、便箋を用意してもらえますか」
「はい、すぐに」
ヤコが用意してくれた。
璃生は机に向かって、ペンを持った。
何を書こうか、少し考えた。
コールは、うまく言葉にできない、と書いていた。
璃生も、うまく言葉にできないことがある。
でも、書けることを書こう、と思った。
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コール様へ
手紙と花、ありがとうございます。
謝罪は受け取りました。
あなたが怖くない、というのは本当のことです。
コール様だと分かった瞬間に、怖くなかった。それも本当のことです。
三ヶ月以上、毎日図書館に来られたのは、本が面白かったからというのもありますが、それだけではなかったと思います。
コール様が教えてくれることが、面白かったです。
知らないことが分かるのが、嬉しかったです。
続きが気になる、というのは、本当のことでした。
今日も図書館へ行きます。
ニジトセ
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書き終えて、読み返した。
短かった。
コールの手紙より、ずっと短かった。
でも、今書けることは、これが全部だった。
璃生は封筒に入れた。
ヤコに頼んで、神官長経由でコールに届けてもらうよう手配した。
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図書館へ向かった。
チョウチョウが廊下で待っていた。
「今日は図書館から行くのか」
「はい。今日はコールさんのところへ先に行きます」
「了解。おれは入口で待つ」
歩き始めてから、チョウチョウが言った。
「今日、何かあったか。朝から、少し顔が違う」
「コールさんから手紙が来ました」
「コールから?」
「はい」
チョウチョウが少し考えた。
「……コールが、手紙を書いたのか」
「そうです」
「コールらしくない」
「コールさんらしかったですよ」
「どんな手紙だったんだ」
「謝罪と、それからよく分からない、という内容でした」
「よく分からない」
「自分でもよく分からないと書いてありました」
チョウチョウは少し間を置いた。
「……それはコールらしいな」
「そうですね」
「返事は書いたのか」
「書きました」
「なんと」
「謝罪を受け取ったことと、怖くないのは本当だということと、続きが気になるということです」
「短いな」
「今書けることを書きました」
チョウチョウは少し考えた。
「……それでいい気がする」
「そうですか」
「コールは、長い手紙を受け取っても処理できなかったかもしれないから」
璃生は少し意外だった。
「チョウチョウさん、コールさんのことを分かっているんですね」
「……三ヶ月以上、入口で毎日見ていたからな」
「そうですか」
「見ていれば分かることがある」
それは、璃生が毎日王子のもとへ通いながら感じてきたことと、同じだった。
「チョウチョウさんも、見ていてくれていたんですね」
「別に、そういう意味じゃない」
「でも、見ていてくれていました」
「……棚の前で本を読んでいただけだ」
「同じです」
「同じじゃない」
「似ています」
チョウチョウは黙った。
何か言おうとして、言わなかった。
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図書館に入った。
コールは、いつもと違う場所にいた。
入口に近い棚の前に立っていた。
璃生が入ってきたのを見て、一瞬動きが止まった。
「……おはよう」
「おはようございます」
コールが璃生を見た。
眼鏡の奥の薄いピンクの目が、璃生を見た。
何かを確認しているような目だった。
「手紙、届いていましたか」
「……はい」
「読みました」
「……そうか」
「返事も、すでに送りました。神官長様経由で届くと思います」
コールは少し目を動かした。
「……返事が来るとは思わなかった」
「手紙をいただいたので、返すのが自然かと」
「……そうか」
コールは棚に向かった。
本を一冊抜いた。
また璃生を見た。
「……お茶を、用意する」
「ありがとうございます」
「いつもの場所に座れ」
「はい」
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いつもの椅子に座った。
コールがお茶を用意した。
カップをテーブルの端に置いた。
璃生が受け取った。
温かかった。
今日の茶葉は、少し違う香りだった。
「今日は違う茶葉ですか」
「……夏に合う茶葉にした。すっきりした味だ」
「美味しいです」
「……そうか」
コールが自分のカップを持った。
少し間があった。
「……返事に、続きが気になる、と書いてあった」
「はい」
「鉱石の話の続きか、植物の話の続きか、どちらだ」
璃生はお茶を飲んで、少し考えた。
「どちらも気になります。でも、それだけじゃないかもしれないです」
「……それだけじゃない」
「コールさんのことが、気になります」
コールが止まった。
カップを持ったまま、止まった。
「……わたしのことを」
「はい。コールさんはどういう人なんだろうと、ずっと思っています」
「……図書館にいる人間だ」
「それは知っています」
「本が好きな人間だ」
「それも知っています」
「……それ以外に、何が知りたいのだ」
璃生は少し考えた。
「コールさんは、図書館の外に出ることはありますか」
「……ほとんどない」
「好きな食べ物はありますか」
「……甘くないものが好きだ」
「甘いものは苦手ですか」
「……苦手ではないが、得意ではない」
「好きな季節はありますか」
「……冬。静かだから」
「冬が好きなんですね」
「……夏は人が多くなる。外が騒がしい。冬は静かだ」
「そうですか」
璃生はお茶を一口飲んだ。
「コールさんが冬が好きなのは分かりました」
「……それで、何が分かるんだ」
「少し、コールさんのことが分かりました」
「……そんなことで」
「はい。そんなことで」
コールは何も言わなかった。
お茶を飲んだ。
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しばらくして、璃生は言った。
「コールさん」
「何だ」
「交換日記はどうですか」
コールが、止まった。
「……交換日記」
「毎日一回、日記を渡しに来ます。コールさんも書いてくれたら、交換します」
「……なぜ」
「手紙を書いてくれたので、書ける人だと分かりました。毎日書けるかどうかは分からないですが、書けたときだけでも大丈夫です」
コールはしばらく璃生を見ていた。
「……それに、何の意味がある」
「コールさんのことが、もう少し分かるかもしれないと思って」
「……なぜわたしのことを知りたいのだ」
「縁結びの相手だからというのもありますけど」
「……それだけか」
「それだけじゃないかもしれないです」
「……どういう意味だ」
「まだよく分からないです。でも、知りたいと思っています」
コールは、しばらく璃生を見ていた。
眼鏡の奥の目が、また何かを確認しているような動きをした。
「……毎日、来るのか」
「毎日来ます」
「書けない日もあるかもしれない」
「大丈夫です」
「……内容は」
「何でもいいです。今日何を読んだとか、今日の天気がどうだったとか」
「……天気を書く日記か」
「そういう日があってもいいと思います」
コールは少し間を置いた。
「……承知した」
璃生は少し目を細めた。
「ありがとうございます」
「礼は要らない」
「言います」
「……勝手にしろ」
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その日の夕方。
璃生は部屋に戻って、小さなノートを一冊取り出した。
図書館で使っているノートとは別のものだった。
それを日記にしようと思った。
でも、コールに渡す前に、まず自分で最初のページを書いた。
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四ヶ月と少しが経ちました。
今日、コールさんから手紙が来ました。
謝罪の手紙でした。
コールさんは、うまく言葉にできないと書いていましたが、伝わりました。
返事を書きました。
短い返事でした。
でも、今書けることは、あれが全部でした。
交換日記を提案したら、承諾してくれました。
コールさんのことを、もう少し知りたいと思っています。
なぜそう思うのかは、まだよく分からないです。
でも、知りたいと思っています。
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璃生は書いて、読み返した。
短かった。
でも、今日の分は、これでいい気がした。
ノートを閉じた。
明日、図書館へ持っていこう。
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翌朝。
璃生が図書館へ着くと、コールは巣にいた。
璃生が入ってきたのを見て、少し体を動かした。
「おはようございます。今日からよろしくお願いします」
「……ああ」
「日記を持ってきました」
璃生は小さなノートを出した。
コールに差し出した。
コールは受け取った。
ローブの袖越しに、ノートを受け取った。
「読んでいいですか」
「……自由に」
コールがノートを開いた。
璃生は椅子に座って、本を開いた。
コールが日記を読んでいる間、璃生は本を読んだ。
静かだった。
いつもの静けさだった。
でも今日は、少し違う静けさだった。
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しばらくして、コールがノートを閉じた。
璃生に返した。
「……返す」
「ありがとうございます」
「わたしの分は、今夜書く」
「明日持ってきてもらえますか」
「……そうする」
コールが自分の場所に戻ろうとした。
「コールさん」
「何だ」
「日記を読んで、何か思いましたか」
コールは少し間を置いた。
「……知りたいと書いてあった」
「はい」
「……なぜ分からないのに、知りたいのだ」
「分からないから、知りたいんだと思います」
「……」
「分かっていることは、知らなくても大丈夫ですから」
コールは璃生を見た。
長い間、見た。
「……それは、変な理屈だ」
「そうですか」
「でも、分かった気がする」
「そうですか」
「……わたしも、あなたのことが分からない」
「はい」
「……だから、」
止まった。
「だから?」
「……なんでもない」
コールが自分の場所へ戻った。
璃生は本に目を戻した。
だから、の続きが何だったのか、聞かなかった。
聞かなくても、なんとなく分かる気がしたから。
いつか、コール自身が言葉にできるようになったら、言ってくれるだろう。
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翌日の朝。
ヤコが部屋に入ってきた。
手に、小さなノートがあった。
「コール様から届きました」
璃生は受け取った。
表紙が、昨日渡したノートとは違った。
コールが自分で用意したノートだった。
開いた。
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一ページ目に、文字があった。
細くて整った文字で、短く書いてあった。
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昨日、あなたが来た。
日記を受け取った。
読んだ。
知りたいという言葉が、わたしには珍しかった。
わたしのことを知りたいと言う者は、今まであまりいなかった。
いたとしても、目的があった。
あなたは縁結びの相手だから、目的がないとは言えない。
でも、目的だけではない気がした。
なぜそう思うのかは、わたしにも分からない。
今夜は、冬が好きだと話した。
他にも好きなものがある。
静かな場所が好きだ。
夜明け前が好きだ。
匂いで本の古さが分かるのが好きだ。
それだけ書いておく。
コール
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璃生は、ノートを読んだ。
一回読んだ。
もう一回読んだ。
また読んだ。
コールが好きなものを、書いてくれていた。
静かな場所。夜明け前。本の匂い。
璃生は、それぞれを頭の中で思い描いた。
静かな場所は、図書館だろう。
夜明け前は、まだ誰もいない時間だ。
本の匂いで古さが分かる、というのは、本当に本が好きなんだと伝わる。
璃生は少し口元が動いた。
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その日の図書館で、璃生はコールに言った。
「日記、読みました」
「……そうか」
「夜明け前が好きなんですね」
「……ああ」
「どんなところが好きですか」
「……まだ暗い。でも光が来る前の、どちらでもない時間がある。その時間が好きだ」
「どちらでもない」
「夜でも昼でもない。その曖昧な時間が、静かで、落ち着く」
璃生は少し考えた。
「わたしも、夜明け前は好きかもしれないです」
「……そうか」
「日本にいた頃、眠れない夜があって。そのとき、窓から夜明けを見たことがありました。真っ暗だった空が、少しずつ青くなって、灰色になって、それから明るくなっていく。それが、きれいだと思いました」
「……きれいだ」
「コールさんも、そう思いますか」
「ああ」
「図書館から夜明けは見えますか」
「……見える。窓から」
「一度、見てみたいです」
コールは少し間を置いた。
「……朝早く来るなら、見られる」
「本当ですか」
「普段来る時間より、一刻早ければ」
「明日、早く来てもいいですか」
「……来い」
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翌朝、璃生は早く起きた。
ヤコに事情を話して、いつもより早く支度をしてもらった。
神殿へ向かった。
まだ廊下が薄暗かった。
図書館の扉を開けた。
中は静かだった。
いつもより静かだった。
コールは、窓のそばに立っていた。
外を見ていた。
璃生が入ってきたのに気づいて、少し振り向いた。
「……来たのか」
「来ました」
「窓から見える」
璃生は窓のそばへ行った。
コールから距離を保ちながら、窓のそばに立った。
外を見た。
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空が、まだ暗かった。
でも、東の方向が、少しだけ明るかった。
紺色の空の端が、ほんの少し、青みがかっていた。
夜でも昼でもない色だった。
どちらでもない、曖昧な色だった。
璃生はその色を見た。
きれいだ、と思った。
コールが言っていた意味が、少し分かった気がした。
「……コールさん」
「何だ」
「夜明け前、きれいですね」
「……ああ」
「毎朝見ているんですか」
「……眠れない夜があると、見ている」
「眠れない夜がありますか」
「……ある」
璃生は空を見ながら、言った。
「わたしもあります」
「……そうか」
「そういう夜は、どうしていますか」
「本を読む」
「そうですか。わたしも本を読みます」
コールは少し間を置いた。
「……同じだな」
「そうですね」
二人で、窓から夜明けを見た。
空が、少しずつ明るくなっていった。
紺色が、少しずつ青くなった。
灰色が混じって、それから、橙色の気配が来た。
太陽が、まだ見えない。
でも、光が来る前の気配があった。
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璃生の胸の文様が、じんわりとした。
水仙の輪郭が、温かかった。
白さの中に、真珠のような光が混じっていた。
昨日より、確かに混じっていた。
璃生は服の合わせをそっと開いた。
薄暗い中でも、文様が見えた。
水仙の輪郭が、白の中に、かすかな真珠色を帯びていた。
璃生は服を戻した。
また窓の外を見た。
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コールが、璃生の隣に少し近づいた。
距離は保ちながら、でも少し近くなった。
璃生は気づいたが、何も言わなかった。
コールも何も言わなかった。
二人で、夜明けを見た。
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しばらくして、空が明るくなった。
太陽の端が、地平線から見えた。
光が、窓から差し込んできた。
図書館の本棚に、朝の光が当たった。
本の背表紙が、光を受けて輝いた。
璃生は、その光を見た。
きれいだ、と思った。
素直に、そう思えた。
「……良かったか」
コールが言った。
「はい。とてもきれいでした」
「……そうか」
「また来ていいですか」
「……来い」
コールが窓から離れた。
自分の場所へ向かった。
「お茶を用意する」
「ありがとうございます」
「礼は要らない」
「言います」
「……勝手にしろ」
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その夜、璃生は日記を書いた。
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今日、夜明けを見ました。
コールさんと、図書館の窓から見ました。
どちらでもない時間が好きだと、コールさんは言っていました。
見てみたら、分かりました。
どちらでもない時間には、静けさがあります。
これから来る光の気配があります。
でも、まだ来ていない。
その時間が、なんというか、希望みたいだと思いました。
コールさんが、眠れない夜に夜明けを見るのが、少し分かった気がしました。
交換日記を始めて、少しずつコールさんのことが分かってきています。
まだ分からないことのほうが多いですけど。
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書いて、ノートを閉じた。
窓の外を見た。
夜だった。
星が出ていた。
今夜も、夜明けが来る前の時間が来るだろう。
コールはその時間を、今夜も見るだろうか。
璃生は窓に手を当てた。
胸の水仙が、温かかった。
真珠色の光が、少しずつ、白の中に広がっていた。
璃生はその温かさを感じながら、夜空を見た。
星が、きらきらしていた。
明日も、図書館へ行こう。
日記を渡して、受け取って、お茶を飲んで、本を読んで。
それだけのことが、今の璃生には、大切だった。
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神官長スギ=ノキの執務室では。
神官長が書類に目を通しながら、ふと手を止めた。
養子のコールが、日記を書いている。
誰かと交換日記をしている。
朝早く図書館を開けて、一緒に夜明けを見た、という話を聞いた。
神官長は書類を置いた。
目を閉じた。
長い間、目を閉じていた。
「コール……」
つぶやいた。
声が、少しかすれていた。
神官長は目を開けた。
窓の外を見た。
夜だった。
星が出ていた。
「現在の縁結びの進捗は……」
独り言をつぶやきかけて、止めた。
進捗を確認するより先に、感激が来た。
神官長は書類を持ち直した。
でも、字が少し滲んで見えた。
目が潤んでいた。
「……そなたが、ついに」
誰にも聞こえない声でつぶやいた。
それ以上は言葉にならなかった。
ただ、窓の外の星を見た。
星が、きらきらしていた。
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*(第十五章へ続く)*




