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理想郷  作者: Zero_One
二章
34/35

青虫と殻虫

 未だに口元が緩んでいるピーちゃんを尻目に、俺は次の青虫(あおむし)に攻撃を仕掛ける。


 一発目からひっくり返せば戦況は楽になるが、これが通用するのは先手が取れる相手とそれ程大きくない相手くらいだ。

 だから次の戦法として取った行動は、ゴルフスウィングの様に棍で下から掬い上げる様な攻撃にを色々試した。


 何度かやっていると思った以上に効果が大きい。

 必ず成功する訳ではないが、うまくいくと軽く吹き飛ばしたり体制を崩させる事が出来て、大きな隙を作る事が出来た。

 ダメージは微々たるものだがこの大きな隙を利用し、乱打を出来るだけ丁寧に綺麗に打ち込み一匹目より随分と早く倒す事が出来た。


 三匹目以降もこの打ち上げ攻撃を、体に染み込ませる様に順応させていく。



 何匹か倒していると今は危険ではないと思ったのか、ピーちゃんは俺から目を離しその辺をブラブラしたり採集したりしている。

 数時間後彼女は帰って来て一言発した。


「まだ青虫やってたの…。」



 そんな事を云う彼女に、俺の成果をみせてやる。


「数時間青虫と格闘した成果を見よ!」



 そう云ってから青虫に向かって、足元にあった石を軽く投げ付ける。

 すると青虫は俺を敵として見る。


 これで先手確実に取れなくなるが、さっきからこういった練習をしていた。


 ()ずはシンプルに両手で引っ掛ける様に突きを入れる。

 その直後に上向きに且つ前へ押す様に力を入れ転ばせる。

 先の上がった棍を青虫に向け、上から下に力を加え突きの動作をする。

 当たる前に乱打を使用し、棍での乱打突きの様な感じで青虫を倒しきる。


 一連の動きを二秒程で(こな)せる様になった。



「おおおおお。ウィーちゃん凄く変わったー。滅茶苦茶動き良くなってる。」


 普通に感心したような表情になり、数時間前までの笑いはもう無かった。




 そして時間も時間だった為、今日は此処にテントを張り野宿をする事とした。


 動きに体が慣れて来ると現実では考えられない反応速度をみせる事などを話したり、他愛もない話をしたりとで夜は更けていく。




 二日目になり相手は青虫ではなく、殻虫(かくちゅう)にする事にした。

 このモンスターの特徴は単純明快で[硬くて重量がある]。ただそれだけの様だ。

 しかしながら重量がある事で昨日編み出した打ち上げゴルフスウィングは意味がなくなってしまう。

 アレは小型のモンスターだけに通用するものだと、昨日の時点で俺も分かっていた。


 殻虫は小型ではなく中型である。

 序盤にこういった強くはない中型モンスターに慣らせる事も、大事なんだろうと勝手に思い込んでおく。



 先ずは戦ってみないと分からないので色々試して戦うが、硬すぎて棍では攻撃が思ったように通らなかった。

 何度やっても棍と殻虫の相性が悪い。

 悪いと云うよりは見合った攻撃スキルを持っていないのと、俺が未熟だと云うだけだろう。

 しかし今の俺にその打開策は結局見出せなかった。



 試行錯誤の上取った俺の行動は、左手の[鉄拳]を右手に装備し左手には初心者ナックルを装備。

 指輪が自動的に装備から外れインベントリに収納されてしまったが、これの方が効果的に攻撃を行う事が出来た。



 組み付いたり弱点部分がないか徹底的に甲殻部分を攻撃したり、甲殻ではない足の付け根あたりをどうやって攻撃するかなど黙々と考えならが戦闘をしていた。


 殻虫も近くに居るとその大きな殻を揺さ振り、それを攻撃として使ってくる。

 また前足が(はさみ)になっているので、それで攻撃を仕掛けて来るのだ。

 そうこの殻虫は大きなザリガニが貝の中に入った様な生物だ。


 脚を狙おうとすると、すぐさま自慢の(はさみ)で攻撃を(さまた)げる。

 大きいくせに中々隙が無い奴だった。青虫の時と同じである、隙が無いなら隙を作ればいい。


 ピーちゃんが云うには(かたく)なに直接攻撃だけで倒そうとせず、魔法を織り交ぜるべきだと云う。

 INTが低い分ダメージは期待できないが、SPRが高いので全く利かないわけではない筈だと。

 そしてMPが多いから色々使えるのはメリットだと云う。



 もう少し直接戦闘の実で戦いたかったが、確かに打つ手がないのも事実だった。


 今回の準備の際に先んじて習得したのが、実は合成魔法(ツイン・マジック)だ。

 今案で使えたもの以外の残りを、マジックショップへ行き覚えた。

 今まで使っていた 風時間魔法(ヘイスト) 風空間魔法(ショートワープ) 時空間魔法(ストップ) 音毒魔法(ミュート) 聖時間魔法(スリープ)

 それ以外に音空間魔法(マジックキャンセル)は習得していたが使う機会が無かった。


 中級使用可能になったから、覚える事が出来るものが殆どだった。


 *火毒魔法(ファベイム):炎系魔法ダメージが付与された毒攻撃魔法。効果と効果時間がレベルにより変動。

 *火風魔法(フレウィン):複数の火の刃が相手に向かう。刃の数はレベルにより変動。

 火空間魔法(フィル・フレイム):任意の地面を含む空間に火のエリアを作り出す。効果と範囲がレベルにより変動。

 *風毒魔法(トキシンエア):対象の周囲に毒を纏わりつかせる。移動しても付きまとう。効果と効果時間がレベルにより変動。

 *風聖魔法(レシスィンド):風体制を付与。耐性と効果時間がレベルにより変動。

 *聖毒魔法(トキシス):毒耐性を付与。耐性と効果時間がレベルにより変動。

 *毒時間魔法(クイックポイズン):毒が回るのを早くさせる。効果と効果時間がレベルにより変動。

 毒空間魔法(フィル・バイオ):任意の地面を含む空間に毒のエリアを作り出す。効果と範囲がレベルにより変動。



 次からはこの中から効果的なものを使い、殻虫攻略をしていく。



*○○魔法の前についている*は、中級魔法使用可能になって覚えれる様になったものの意。

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