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理想郷  作者: Zero_One
一章
18/35

ペア

 あの騒動から数日が経っていた。

 風さんとピーちゃんから渡すものがある、と言うので古月亭に来ていた。



 尻尾の毛繕いをしながら待っていると

「おう、待たせたな。」

「ウィーちゃんそれ私にもさせて。」


 二人が着た様だが、片方はブレない様子だった。


 いつもの部屋と云うこの部屋は、ギルド震雷(しんらい)が専用で借りている部屋だという。


「今日呼んだのは例の件でアクセサリを買ったのと、ピーちゃん自身がほかにも買って来たらしいのでそれを渡すためだ。性能はいいが無職でx0.3補正されるから、今はあまり体感出来ないだろう。」


 そういって風さんがインベントリより取り出したのはネックレス。

 見た目は非常にシンプルで、小指の幅より一回り細いくらいで正面に小さな六芒星(ろくぼうせい)の飾られ真ん中には宝石が付いている。


「見た目の好みはあるだろうが、これは生産者の趣味だ。プレイヤー・メイドのネックレスだ。内容は自分で確かめてみてくれ。人に聞くより自分で見る方が楽しいだろ。」


 そう云われ受け取って装備してみた。


 六星宝環(りくせいほうかん) 作:宝=舟

 DEX30 AGI40 LUK50 気配減少大が常時発動


 数値がおかしかった。そしてスキルまで付いていた。


「これ高いんじゃないか。」


 ピーちゃんはソッポを向いている。風さんは俺は選んだだけで値段は知らないと云う。

 作者にあった時、値段を聞いて驚くのはまだ先の話。


「しかし良いスキルだろう。効果大だからスキル[気配減少]のLv50相当だ。正直暫くはネックレスの心配をしなくて良いだろう。これとは別にピーちゃんからプレゼントがあるらしいぞ。」


 そしてピーちゃんがインベントリから出して来た物を見た俺たちは目を覆った。


「お前は本当にブレないな。」


「これを…付けろと?」


「後生だからこれを付けて、ううん付けて下さい。お願いしましゅ。」


 噛んだよ。しかし噛んだ事など気にしない勢いだ。


「謝罪の品かと思えば…不覚にも笑っちまった。白い狐耳だとっ。誰に作らせたんだよ。」


 そうだ俺のキャラクターは真っ白な白髪(はくはつ)なんだ。だから尻尾も真っ白だった。

 しかしこれは何の羞恥プレイだ。もう破門でいいんじゃないだろうか、と冗談で思ったりした。



「一応確認するが、俺がこれを付ける事によって発生るるメリットはあるのか。」


「私がすごく喜ぶ!」


 駄目だよこいつ、反省してねーよ絶対。


「それは俺がまた襲われる危険性が高くなるだけじゃないのか。」


 また俺なんて云ってと、風さんが云っているが今はスルーする。


「自重する。むしろ今も自重している。じゃあ私の出せる最大条件だ。私と[ペア]になろう。」


「う…ええええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!お、俺は…。」


 いやマジで煩いです風さん。


「考えておくってだけで決まってなかったじゃない。だからウィーちゃんと組もうかと。」


「すみませーん。ペアって何だい。」


 見てて不憫なほど風さんがしょんぼりしていたが、後回しにして聞いてみた。



「[ペア]ってのは二人一組で組めるもので、一人一組までしか組めないShangri-la(シャングリラ)のシステムの一つだよ。この機能には色々とメリットが沢山あるんだけど、唯一のデメリットがお互いのステータス詳細が隠せないと云う事かな。メリットは私が説明するより知識図鑑見た方が早いかな。」


 少し時間を貰って調べてみる。


<ペア>機能

 二人一組でペアを組む。※一回しか組めないので慎重に。

 性別は同性でも異性でも組める。

 クラスは関係しない。

 互いのステータス詳細が見れる。

 ペアの所に瞬間移動が可能になる。

 ペア通話機能が追加される。

 サポーターのヘルプと同様の機能がある。

 パーティ内にペアが居ると、互いのメインクラス経験値を1.2倍取得できる。

 共用倉庫が使用出来る。

 共用ルームが使用出来る。

 家を買う事が出来る。

 どこからでもマップの移動機能で、指定先のギルド・タワーへ瞬間移動が可能になる。

 ※20歳以上限定

 同意の元であるなら、性的行為が可能となる。※同意でない場合、速やかに通報して下さい。


 風さん絶対最後に反応したな……。


「ふーん、通報なんてあったんだ。」


 ピーちゃんがびくっとしていた。しかしこれはアレだろ疑似結婚のような感じだろう。


「こんなのをそんなケモ耳なんかで決めていいのか。」


「なんかじゃない!ケモ耳なんか!じゃない!!重要なの!!」



 いや本当すみませんでした。それほどの事だったのね。と云うか俺の身の危険しか思い浮かばないんだけど、どうしましょう。ううーんううーんと悩んでいると風さんが声を掛けて来た。


「こうなったら腹括れ。あまり女性に恥かかせちゃ駄目だろう。本当に嫌いで嫌なら断れば良いが。そうなったら俺が貰ってらるぞ。」


「何で上から目線なんだよ。」


「嫌いじゃないよ、嫌でもないよ。でもまだ知り合ってそんなに経ってないし、身の危険も。」


「まだ云うか、ちゃんと同意を求めるからこの条件を飲んで狐耳を付けてよ。早く早く。」


 結局はそこかと。諦めて了承したらピーちゃん自ら俺に装備させた。


 そしてまた問題が起きた。


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