69 おめでと〜〜〜
「最高に素敵なカップル爆誕してて嬉しい限りだよぉ…。世界平和まであと一歩って感じで、最高だよぉ…」
「わぁロク!?」
しみじみ噛み締めながら話しながら…目の前にロクが現れた。
私とアクトは抱きしめあったまま固っていた。
いや……どんな光景ですか……。
「ごめんごめん。ミッションコンプリートおめでと〜ってつい言いたくなっちゃって」
「じゃあやっぱり?」
アクトがそっと離れながらアクトに聞く。ちょっと寂しいけど、さすがの私もロクに見られながらは色々ね…。うん……。
「うん。これで人類滅亡へはしっかり遠ざかれたよ。君たちが愛をしっかりと、育めたからだよ!ありがとう!おめでとう!ありがとう!」「うん、ありがとう?」
分かってますよね?みてくださいよ。このアクトの不満そうな顔を。聞いてくださいよ。私の複雑な心境…。
「分かっているとも分かっているとも!君たちが言いたいことも分かる!それはそれ!これはこれ!!出てきたのにはちゃんとした理由があるのだよ!!!」
まぁそうですよね。よかったです。冷やかしに来ただけかと……。
「こっからは、お互いへの愛、どちらかでも0になった時点で、アクトくんは死ぬからね。あんまりギア入れないで、アクセル踏まないで、どうかゆっくり仲を深めていって?」
テンションクルクルクルなロクが真剣な感じで手と手を合わせながら言ってきた。僕からのお願い。とのこと。
仲良くなりすぎるとマンネリ化しちゃう…みたいな感じで?
「う〜ん。好きも感情だから…大きくなったり、小さくなったりするでしょ?小さくなってる時に喧嘩なんてしちゃったら危ないしさ」
命が沢山手に乗ってるから、慎重にってことで?
「長く一緒にいると相手の嫌なところも見えてくるようになるしさ…。そのとき、ゆっくり好きなところ増やしていけば、こう。打ち消しあえたりしそうじゃん!」
そ、そうですね。急に圧がつよいですね。
そもそも、アクトの命がアクト自身と私にかかっているから…ってことかな。
「とにかく!末永くお幸せにってこと!!!」
なんか、若干情緒不安定じゃない……?それに、ロクと目が合ってない気がする。というか、ロクが私の方を見てない。こっちは見てるのに。
あぁあと。なんて言ってるロクと目が合う。
ほらやっぱり今まであってなかった。
「次のこうりゃ、好きになってもらう人がどこにいるかも教えとくね。外の図書館!見たら分かる!それじゃ!お邪魔しました〜」
お邪魔しました〜のたがちょっと聞こえないくらいのスピードで食い気味にロクの姿も消えた。
ロクがいる時、結局一言も口には出さなかったアクトを見る。アクトもこちらを見ていたのでバッチリ目が合う。
中々面白い顔だった。まぁ。結構いい雰囲気だったもんね。私たち、グルッグルにかき乱すだけ乱して、消えちゃったもんね。ロク。
「なんなのあの神様」
怒ってる。怒ってる。その気持ち、私にも分かるよ。アクト。
だって。
「私にもあんまり分かってないや」
やっぱり人(神)のことを知るのは、理解するのは難しいもんね。
もちろん。ロクのこともちょっとずつでも、掴んでいけたらいいなぁ。とは思っているけれど。




