36 よくないよ
まぁ、色々ありました。
えぇ、色々ありました。
うん。色々あったんですよね。
「まっさかあんなところに部屋があるとはね」
「義父さんがこれ以上ないほど防犯はしっかりしてくれてるから。この部屋も僕が入れないと、入れないし」
思春期に最高のお部屋だなぁ。いいなー。私の部屋はその作りじゃないのに。
「ねぇさんの部屋は結界?バリア?が凄いから、悪意を持って入ろうとしたら消し炭になる感じの」
愛が重いね。やったー。
ちなみにアクトの部屋はすごく綺麗だったけど、本が散らばっていて、その中には明らかにラノベっぽいものもあって、本トークで盛り上がったりした。うん。それだけそれだけ。何も無かった。部屋をかるーく紹介してもらって、アクトのお腹が鳴ったので、食卓に戻る。
そんな感じ。の今日この頃。世界って美しいね。
食卓に着いた。ご飯を食べた。ちゃんと片付けた。その間ずっと楽しく話した。
大分仲良くなれた気がする。
するので、さっきのハイハイレースの話を掘り返してみた。
「私が勝ちだったよね?」
「三つ、いいよ。なんでも」
貴重な機会きた!一個目はもう決めてあるんだ!
「好きな色は?」
「……あかかな。ねぇさんの目の色。綺麗だと思う」
「嬉しいこと言ってくれるなぁ。私もアクトの目の色好きだよ」
「どーも 」
やっぱりグイグイ来られると、照れるんだよなぁ。可愛い。違う違う。あと二つかぁ。
「なんでもいい?」
「まぁ、負けたし。常識の範囲内でね」
言葉遣いが達者……。そうだなぁ……。
「好きなタイプとかってある?」
「ない」
「ほんとに?」
「ない!」
ないか〜。これ知れたら結構熱かったのに……。攻略に役立ったのに……。
「最後だよ?」
間髪入れず答える!
「私のこと好き?」
「すきだよ」
!?間髪入れずに答えられた!?
「姉さんのことすきだよ」
二回目!?こ、こやつ…。ニヤニヤしておる。余裕や。余裕ぶちかましておる。
「僕、初恋まだだから、確信は無いけど、もう結構ねぇさんのことねぇさんとしては好きだよ」
なるほどね。家族的な……。
「ねぇさんは?」
「アクトのこと好きって?」
「ん」
やっぱりこの子は繊細なんだなぁと思う。目に灯っている感情は明らかに不安だった。
私がアクトのこと好きか……ね。




