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29 本当に死なないんですよね…?



 控えめに言って怖すぎた。機械に襲われそうになったことなんてないし、みてごらん?で出していいレベルを超えまくっていた。ちゃんと怖かった。というかでかい。デカすぎる。

 今すぐに、その場から立ち去りたかった。腰が抜けて、足に力が入らなかったので、物理的に無理だった。

 ホラーゲームで襲ってくるやつだった。なんならこちらに襲いかかってきていた。幽霊さんがバリア的なのを張ってくれていた。ロクも死なないとは言っていた。

 それでも死を感じる。目の前に感じる。

「この機械たちは侵入してきたのをボコボコにするようの機械でねぇ。ちなみに、侵入してくる人間の八割は赤目がちょっと苦手な過激派の人達」

 理由私かぁ。文句言えないぃ。それでもやっぱり我慢できない感情があるので、言わせてくれぇ。

 侵入されること前提なのおかしくないですか!?侵入許しちゃダメなんじゃないんですか〜!?家の中が物騒なのは教えておいてくれ〜!!

「多分みんな君がここまで来るとは思ってなかったんだろうね。弟くん探し?」

「あ、そうです!ごめんなさい。迷惑をおかけしてしまって…」

 いけない。守ってもらっていたのを忘れていた。幽霊さんは何も悪くないのに…。なんなら危ないよって教えに来てくれていたっぽいのに…。

「全然〜。これも僕の仕事だし〜。久しぶりに人と話せてとっても楽しかったし〜」 

 あぁ、わざとゆる〜い感じで話してくれてる〜。ちょっとわざとらしいけど、それがまた和む〜。めっちゃ良いひ、幽霊さん〜。

「ただね〜こいつ相手は僕の力だけじゃ厳しいものがあるんだよね」

「え」

 目の前でパリーンとバリアが割れる。幽霊さんがまたバリアを張り直す。

「機械さんは融通が利かなくて嫌〜。ちなみにこのままだと押し切られちゃうので、出来る限り後ろに行ってくれると助かる」

「はい。今すぐ!」

 あぁ、腰が抜けてるから立てないんだった。

 …仕方ない、生きるか死ぬかなんだから。ハイハイをしよう。この年齢ならまぁ、うん。許される。ソンサめっちゃ可愛いし。プライドとか考えてたら死んじゃう。

 ハンバーグは、この際…いいかなぁと思ったけどまぁ…いるか。

 ハイハイして、ハンバーグずらして、ハイハイして、ハンバーグずらして。

 あかん。これはあかんです。全然進みません。

 ハイハイの練習しておけばけよかったなぁ。死にたくないよぉ。出来れば痛い思いもなるべくしたくないよぉ。

 というかこの姿誰にも見られたくなさすぎるなみっとも……なさすぎるから

 と、続けようとした心の声が自分の中に溶けていった。

 なんでかって?目の前に足があってびっくりしたから。

 見上げたら、そこになにしてるの?という驚きに満ちた。

 ……アクトの顔があったから。

 

 

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