28 普通に怖い
なぜ幽霊とわかったのか。答えは単純。この人には、足がないから。
足があるはずの場所には何も無くて奥の壁が見えるから。視点が低いからすぐ分かった。怖い。
ちなみに顔は普通の顔。右目が前髪で隠れているけど、左目は黄色い目だった。
うん。顔は別に怖くはないし、美男美女でもない。多分攻略対象ではないらしい。すこしほっとする。
「「…………」」
…それはそれとして、先程から困っているのは、幽霊が何も話しかけてこないこと。それなのに、進行方向に立ち塞がられて居るので帰れないこと。
ただ、こちらから話しかけるのも、正直怖くて、膠着状態が続いている。
「「………………」」
正直泣きそう。こんな幽霊らしき幽霊始めてみたし…。ちゃんと怖い。自分よりはるかにでかいし……。
何か言った方がいいのかな?てかなんなんだこれはどういうことなんだ。なんで家に幽霊がいるの。家族のみんなは知ってるのこれ?教えておいてよ…。こわ
「ねぇ」
「はいっ!!」
やばい話しかけられた。先手を打たれた。あぁ、先になにか言えばよかった。なに、何を言われるの。こわいよぉ。
「先には行かない方がいいよ」
「え」
な、なにどういうことですか?もしかしてこの幽霊。
「そこから先は、侵入してきたやつ用の場所だから、危ないよ」
いい幽霊さんだ!!よかったぁ、力が抜けて座り込む。腰が抜けたみたいだ。立とうとしても、できなかった。
「どうしたの!?大丈夫………!?」
な、なんて言ったらいいんだ…。正直が一番だ。でもオブラートに包んで…。
「びっ、くりしちゃって…。力が抜けて…。」
幽霊さんははて?という顔をして、しばらく経つと思い出した!という顔をした。
「記憶喪失なんだっけ!ごめん。突然幽霊見たら驚くよね!」
「いえいえ、全然!大丈夫です!」
そっかぁほんとに覚えてないんだねぇ。なんて言いながら、幽霊さんは戻りたかった方向の反対、私が見ていた後ろ側に回った。
「みてごらん?」
私は言われた通り後ろを振り返る。そこには、いかにもやばくて、今にもこちらを襲ってきそうなものすごくでかい機械があった。




