パーティー-10
気付いたら新年明けましておめでとうございます。
今年の目標は、年に2桁以上の更新です。
マイペースな更新ですが、気ままに見てやってください。
「ほいほいっと」
「あーあ、また消えちゃった」
「お前ら、ちょっと張り切り過ぎだぞ」
狩場に着いてからどれ位経っただろうか。手当たり次第にモンスターを倒していたら、いつの間にか周囲のモンスターは居なくなっていた。
ゲームなので再召喚されるだろうし、生態系が崩れるとかそんな面倒なことにもならないだろうから何の問題もないが、やはり少しやり過ぎではないかと思う。
「ねぇ、どうしてもういないの?」
「まだまだやり足んねぇなぁ?」
2人して物足りない感じだが、いないものは仕方ない。というか、草原なのに見える範囲にモンスターがいないのはいかがなものだろうか。
「はいはい、とりあえず今回はこの辺で切り上げるぞ」
「いやいや、これからでしょ」
「そうだね〜。何か冷めちゃったし」
「あれ、意外と切り替え早い!?」
いつの間にか銃を仕舞ったノアがだるそうに応える。そこにさっきまでの狂気的なものは一切感じられず、まるで別人のようだ。
いや、どちらかと言うとさっきまでの方が別人なんだけどな。
ともかく、1人拍子抜けしているハヤトを連れて街まで戻ることにした。帰り道はノアの気分が乗らないとのことで、モンスターは基本的に無視。
まったく、ハヤトもそうだがノアも大概気分屋だよな。いや、もしかしたら意外とノアの方が気まぐれなのかもしれない。
みんなで他愛もない話をしながらそんなことをぼんやり考えていると、すぐに街が見えてきた。
「さて、アイテムの換金でもしに行くか?」
「いや、さすがに夜も遅いし明日にしようぜ?」
「ボクもミナトに賛成だな。お店も閉まってるだろうし」
街はとても静かで、昼間の喧騒が嘘のようだ。出る前に点いていた灯りもほとんどなく、ポツポツと建てられた街灯から小さな灯りが漏れ出しているくらいだ。
どことなく街灯がバラバラに建っているのは、建築技術か計測技術がまだ未発達だからだろう。
元々夜目が利くらしい俺たちは、特に困ることなく宿屋に到着。ただ、鳥目の人やそういう種族とのハーフの人はこの灯りでどこかに向かうのは少し難しいのではないかと思う。
ちなみに、『リバースホープ』は『OPEN』の立て札が掲げられており微かに声が漏れていたので経営しているようだったが、当初の予定通り寄るのは明日に回すことにした。
「3人いてもそんなに狭く感じないねぇ」
「オレは別に良かったんだが」
「うるせぇ、もう決めたんだから文句は受け付けん」
宿屋は相変わらず繁盛しているようで、ハヤトの部屋が取れなかったのだ。いや、正確には1人部屋を取ってそこにノアに寝てもらう予定だったのだが。
ともかく、部屋を取れなかったのでどうするかと思案していると、このバカもといハヤトは馬小屋は空いていないかと尋ねやがった。
苦笑している店員に代わってバカをしばき、部屋に連れて帰ったのだ。
「馬小屋なら寿命が減らない」などとほざいていたが、それは別のゲームだ。普通に体に悪いし、まずモラル面でアウトである。
結局、今日はここで3人寝ることに。2人部屋にしては大きめなのか、ハヤトがいても特に窮屈に感じることはなかった。
何故か俺とノアを一緒のベッドで寝かせようと画策するハヤトを蹴飛ばし、ノアが寝るベッドとは別のベッドに潜る。
何事も無かったかのようにそのまま毛皮を取り出し横になるハヤト。当然のように床に寝てるのを横目に、俺も目を閉じた。




