パーティー-9
遅くなって申し訳ございません。
気付いたら半年も経っていた……。
辞める気はないし、ペース上げないとなぁ。
【錬金術】ってのは、やはりどうしても非効率的なものの様だ。きちんとした材料を使って錬金しても、品質や生産数が割に合わないみたいだ。おまけにそれなりのMPを使うらしく、程々にしないと急な戦闘時にMP使えなくて厳しくなってしまうらしい。
結局、あまり【錬金術】に頼るのはしない方向で纏まった。ただ、やはり暗闇はそこまで脅威ではないので節約して特に追加でアイテムは買っていない。
というか、この辺だと特に脅威になりそうな敵もいないだろうし、心配ないだろう。
「夜はモンスターが活性化するから、くれぐれも気を付けてな」
門番の忠告を聞き流しつつ、夜の草原へと繰り出す。夜でも普通に門は開いており、人も行き来している。やはり最初に訪れた時のように門が閉まっている方が稀で、基本的に四六時中開いているみたいだな。
まぁ、周りは一面草原で危険性は低いし、冒険者も出入りするから閉めておく必要がないのだろう。
「うーん、やっぱり街から離れると少し暗いかな?」
「月が遮られると一気に変わるのかと思ってたけど、そこまでじゃないな」
「オレは、視界に関しては概ね問題ないな」
やはり街から遠のくにつれて視界は暗くなるが、ノアは予想通りだし極端に暗いわけではないので問題ない。ハヤトは全然気にならないみたいだ。
俺はと言うと、少し思ってたのとは違っていた。
どうやら、【月の加護】は月が出ている時間帯……つまり日没後なら一定の効果があるようだ。雲などで月が隠れていると効果が無いと思っていたので、嬉しい誤算だな。まぁ、レベルが低いからか効果発動条件が緩いからか、恩恵は微々たるものみたいだが。
ともかく、これなら夜の行動にも問題はなさそうだ。
「ここまで来ると人があまりいないな」
「そりゃ、なるべく人の少ない方を目指して歩いたからな」
草原には、昼間程ではないがそれなりの人があちこちに見受けられた。おそらく冒険者たちで、そのうちの多くが似たような格好をしており、基本的に動きやすいというよりは防御力が低そうな防具に見えた。
多分、俺たちと同じくこのゲームに参加させられた人たちだろう。髪色や瞳の色がやけにカラフルなのが特徴的だ。街の人たちは地味目の色が多かったからな。
俺たちは、なるべく狩場が被らないように少し離れた場所までやって来た。街よりも森の方が近い位置だ。さすがに、まだ夜の森に出向く人はあまりいないようで、ここまで来ると周囲に人はいない。まぁ、夜の森って環境的にいくつか問題があるからな。
「さてさて、それじゃあどんどん狩って行きますかねぇ」
「みんな蜂の巣にしちゃおう」
「まぁ、八つ当たりも程々にな」
一応言うだけ言っておいたが、おそらく効果はないだろう。2人共、既に意識は戦闘モードになっている。
なお、俺が八つ当たりと言ったのは、ボスだろうが負けて悔しいからだ。少なくとも俺はそう思ってるし、ハヤトもノアも同じだと思う。何処か無駄に力んでいるように見えるしな。
こういう時に想定外の事態が起きるのはお約束だが、そんなものは警戒する必要は無い。だって、あくまでフィクションでのお約束なのだから。




