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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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パーティー-2

書くこと自体はすごく好きなのにたまにしか投稿出来ない謎。

 とまぁ、割と好き勝手にいろいろやっているとようやくハヤトが姿を見せた。


「よぉ、ミナト。早いな」

「お前が遅いんだよ」

「良いじゃねぇか別に。それより、ノアはこの格好では初めましてだな」

「そうだね〜、ハヤトは白髪なんだね」

「いつもと違うのは種族的な特徴らしいぞ」


 オレにしては珍しいだろ。そう言って見せ付けるように仁王立ちするハヤト。確かに、いつものキャラメイクと外見が大きく異なるのはハヤトだけだな。と言っても、違うのは髪や眼の色くらいだが。


「さて、それじゃあ時間もないことだしさっさと狩りに出かけるか」

「そう言っても、草原は狩り飽きたぞ?」

「新しいとこ目指す?」

「いや、今日は草原でウルフ狩りだ」

「1人でもあんまり歯応えないのに、パーティーでやってもなぁ……」

「まぁ、そう言うなって。ちょっと確かめたいことがあるんだよ」


 今日の目的は、草原のボスウルフを討伐することだ。昨日ハヤトが1人で倒したのは良いんだが、ボスの出現については憶測しか出来なかったのでそれが正しいのかどうかを調べようと思っている。

 掲示板では複数体のウルフを討伐することで現れるのではないかということで話がまとまっているが、まだ確証がないためその検証を俺たちにして欲しいとのことだ。

 まぁ、まだまだレベルはみんな低いし、こっちは一度倒しているやつがいるのだから任せてしまって自身のレベル上げをしている方が有意義という判断だ。

 中には、ボスドロップや経験値目的でボスウルフを狩ろうとしているやつもいたが、それはそれで個人的にやらせておいて何か成果があればラッキーみたいな考えらしい。


 とまあそんな訳で、3人でパーティーを組んでウルフ狩りをすることになったのだが……。


「次はどいつだオルァ!」

「撃ちましょう、穴だらけにしましょう。蜂の巣にしてあげる!」

「お前ら〜、他の冒険者が引いてるから程々にな〜」


 ポップしたばかりのウルフが蹴られては撃たれ切られては撃たれ殴られては撃たれと何だか可哀相になってくる。というか、一動作毎に撃ってるせいで死ぬまでに文字通り穴だらけになってんぞ。


 そして、大声で物騒なことを言いながら狩っているせいで、近くで戦闘している冒険者たちに奇異の目で見られている。当の本人たちは、戦闘(もはや蹂躙)に夢中なようで気にしてないが俺は針のむしろに座らされている気分だ。


「なぁ、まだ倒さないといけないのか?」

「そうだなぁ、そろそろキリもいいし来そうな気はするんだけどな」


 突然我に返ったハヤトが尋ねてくるが、それを調べているところなので何とも言えない。ただ、個人的にはそろそろだと思っているんだが。


 そして、俺が予想していた50匹を超えて57匹目を倒した時だった。今まで夕日が差してた世界が急に暗くなり、いつの間にか頭上には月が登っていた。

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