パーティー-1
五月病とは関係なくスローな投稿頻度を何とかしたい今日この頃……。
時刻は午後2時、俺は以前ハヤトと別れた門の前にいた。ここに来てからもう1時間以上は経っただろう。隣には苦しそうにバタついているノアがいるが、まぁこれは自業自得である。
「よし、キュアポイズン」
「げほっげほっ、ホントに回復技なのそのアーツ」
「一応治る時もあるんだし、味方を対象に出来るんだから設定上はそうなんだろうな」
「確率的に悪化するケースのが多い気がする……」
「体感じゃあだいたい7:3くらいの割合で悪化してるな」
「もうそれほとんど攻撃アーツだよね!?」
うーん、確かにもはや攻撃アーツに見えなくもない。しかし、アーツは補助系を含め一部を除いて通常プレイヤーやNPCを対象にすることは出来ない。
もちろん、明確に敵対している奴や別の対象に放ったアーツに巻き込まれた場合は例外のようで、しっかりとダメージが入るらしい。
つまり、効果が歪で毒になることがあろうが《キュアポイズン》は回復アーツで間違いない……はずだ。【回復魔法】が【付加魔法】と違って敵を対象に出来るのは、おそらく後々出てくるであろうアンデッド系の対策であると信じたい。
「それにしても遅いね」
「いや、ノアもあまり人のこと言えないからな?」
ハヤトには昼頃に集合とだけ伝えてあるが、それは俺たちの間ではだいたい午後1時くらいを指す。午前中の用事を済ませたり昼飯を食べたりしていると、自然とそのくらいの時間になるのだ。
さて、俺は約束に間に合うように1時間以上前から来ているが、この隣で地べたに座って毒で減ったHPを回復しているノアは、実は今から10分くらい前に来たばかりである。
何故一緒に来なかったのか?そりゃもちろん、ノアが準備に手間取ったからだ。寝坊した上に昼飯に時間をかけ過ぎなので、置いてきたのだ。
俺はと言うと、普段から睡眠時間は短いので10時には問題なく起床。同じ部屋で寝ているノアを一応起こそうとはしたが、一瞬目を覚ました後すぐに二度寝を始めたので無視して下に降り早めの昼飯を食べてから部屋に戻りノアを再度起こす。
今度は何とかきちんと起きたものの時刻はすでに12時を回っており、慌てて動き出すノアを尻目に単身ここまでやって来て時間潰しにスキル上げをしていた。手軽に上げられるのは、【付加魔法】や【水属性適正】である。【付加魔法】は俺自身に使うことが出来るし、【水属性適正】は空撃ちで経験値を得ることが出来るからだ。【弓】も同様に何もいなくても上げることは可能だが、やはり矢のコストを考えるとお手軽にはやりにくい。
そうして1人で地道にやってると、何事も無かったかのようにノアがやって来たので【回復魔法】のスキル上げと称して《キュアポイズン》をかけていたところだ。
あ、きちんとノアには【回復魔法】をかけるということは伝えておいたぞ。まぁ、まさか毒を貰って苦しむことになるとは思って無かっただろうけどな。




