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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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動く的-13

約一週間(×8)振りですね……はい、すいません!

『さて、たった今あるプレイヤーが草原エリアのボスを倒した』

「早っ!?」


 ノアが思わずといった感じで、感想を口にする。まったく、その通りだ。初めてまだ3日目の夜だぞ。


『お前らも非常に驚いているだろうが、それはこっちも同じだ。予定ではもう数日は大丈夫なはずだったのだが……』


 どうやら、開発側でさえも想定外のスピードなようだ。恐らく、本来はもう少し時間をかけてレベルを上げてから挑むものなのだろう。どこにでも、攻略組というのはいるようだ。


『ともあれ、殺られてしまったものは仕方ない。お前らの成長速度を侮った俺たちのミスだ。まったく、PTでの戦闘に重きを置いたというのにソロですぐに挑んでくるとは……これは調整しておかないとな』


 どうやら、倒したのはソロプレイヤーのようだ。うん、あまり想定されてなかったとはいえソロ撃破とか攻略組の考えることとゲームセンスは訳分かんないな。


『まぁ、ともかくお前らがこうして攻略に勤しんでくれているのはこちらとしても嬉しいことだ。これからの成長を願い、あるシステムを追加しよう。『食事システム』だ。食事をすることで一時的に何らかの効果を受けるという、よくあるシステムだな』


 確かにRPGや狩猟ゲームなんかでよくあるような機能である。ただ、今までは何の必要もなかった食事という行為に意味を持たせたということは……。


「さて、ここですでに察している奴もいるだろうが、食事という行動を取らせるということは当然ステータスにある項目を増やさなければならない。ということで、お前らにはこの世界に来てから感じることのなかった空腹を感じてもらうようになるからそのつもりでな。ちなみに、餓死もあるから気を付けろよ?」


 不吉なことを告げ、通信は切れた。とりあえずさっきのことを確かめるためにステータスを開いてみると、確かに『空腹度』というパラメーターが増えていた。

 おそらく、MAXが100でそこから時間で減少していき、0になったら死亡扱いになるのだろう。何というか、当然なのだろうがローグライクゲームになってきたな。ともかく、何となくで やってきた食事も、これからはきちんとしないといけないってことだ。


「すごいね、もうボス撃破なんて」

「しかもソロだってよ。よほど、腕に自身があったんだろうな」


 最初のボスが、イマイチどの程度の強さなのかは分からないが、あの男の口振りからするにやはりそうやすやすと殺られるようなやつではなかったはずだ。それをこの短期間で、おそらく優秀とは言い難い装備、レベルで倒しているのだから、もうさすがと言う他ないだろう。


「そういや、あいつも今のを聞いていたのかな?」

「まぁ何でも強制的に聞かされてたらしいし、一応頭には入れられたんじゃない?」

「だったら、今なら連絡したら出れるはずだよな」

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