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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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動く的-12

何とか週一で続けられたらいいなぁ。

「まぁいいや。それで、明日はどうする?」

「あれ?意外と引くの早いね」

「どうせ言っても聞かないだろ?」

「アハハ、そりゃあこっちにもいまいち制御し切れないんだし、仕方ないよね」


 ノアがこういう時に引かないことはよく知っている。一体、何時からの付き合いだと思ってんだ。いや、トリガーハッピーの気があるのは知らなかったけども。


「それで明日の予定なんだけど、とりあえず資金確保かな?」

「そうだな、俺もそろそろ自由な金が欲しい」

「支払いもしてもらわないとだしね」


 俺は今、ノアに借金しているような状態だ。自分から貸す分には慣れているので問題ないが、借りるのはあまり好きじゃない。出来るだけ早急に返しておきたいところだ。

 それに、何をするにしてもお金は必要だ。たくさんあって困るものではないし、やはり効率の良い稼ぎ方ってのも考えないとな。まぁ、俺は生産職ではないので、基本的に素材を狩ってくるくらいしか出来ないけど、それにしたって効率の良いモンスターくらいいるはずだ。


「それなら、今度はハヤトも連れて戦闘したいよな」

「そうだね。今のうちに連絡取っておけば?」


 というわけで、ハヤトにチャット申請をする。ノアと2人での冒険ってのもいいが、やっぱりこれからもこのゲームを進めていく以上PTの増減は避けられないだろう。その時に、多種多様な動きに少しでも慣れておくためには、やっぱり実践しかないもんな。


「……うーん」

「どうしたの?」

「あ、いや。何か反応がないんだよな」


 チャット申請してからしばらく経つが、一向に反応がない。今駄目なら、それはそれですぐに拒否すればいいのでこんなどっちつかずのままなんてあいつらしくもない。

 ……いや、もしかしてこれは、あの野郎申請に気付いていないパターンか?寝てたりなんなりで、気付かずぐったり……うん、普通にありえるわ。


「駄目だなこれは」

「応答しなかったの?」

「あぁ、多分寝てるんだろ」


 正直、どちらかと言えば夜行性なやつだが、ここは俺たちがいた世界とは何もかもが違う。その差に上手く対応出来ないと気疲れとかしてしまうだろう。まぁ、もっともそんなやつには思えないけど。


「さて、仕方ないから連絡は明日にして、もう俺たちも寝るか」

「そうだね、特にやることもな」

『貴様ら、夜遅くにすまねぇが重要な連絡だ』

「「!?」」


 突如として部屋に響き渡る男の声。いや、これは脳内に直接響いてるのか?どちらにしろ、そんなことが出来るのはあの男しかいない。


『残念ながらすでに寝ていたやつも、ちょうど戦闘の最中だったやつも聞きやがれ。というか、聞くしかないように設定を弄ったけどな』


 サラッと裏で変なことをしているのを自白しやがった。あれか、強制ムービーとかそんなタイプのやつか。

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