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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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動く的-10

間を空けてしまい、申し訳ございません。

「見ようによっては、遠距離から一方的に虐殺出来るんじゃない?」

「まぁ、確かにそうだが……」


 言いようによっては、そういうことでもある。近距離がいないなら狙いたい放題ってわけだ。そもそもあまり戦闘経験がないので、的を狙うのにまだ慣れていないのである。むしろ、誤射しないように気を遣わないといけない分戦いにくくなるだろう。


「2人の時は遠距離連打だけでいいかもだけど、やっぱり他の奴との共闘の練習はしたいとこだよな」

「まぁ、それはハヤトが入って来てからすればいいんじゃない?」

「やっぱり、そうだよなぁ」


 正直、《サモン》を使えば当てないように敵を狙うことで少しはらしくもなるのだろうが、所詮はモンスター。ただ突っ込むだけで近接職の真似させるとか無理な話である。


「そういえば、ハヤトはどうしてるの?」

「さぁ?昨日会ったけど、ウルフ狩りに連れていかれてそのままだな」


 そういや、あいつはきちんとやれたのだろうか?感覚で何でもするタイプだから、理論的に考えたり他人に教えたりすることは苦手なんだよな。良く言えば天才肌ってやつだ。


「まぁ、いないものは仕方ないから、今日はさっさと素材集めして帰ろうぜ」

「そうだね。スパイダーの糸とかいろいろと使えそうだし」


 ということで、当初の予定通り素材集めに専念する。ノアは、俺にはよく利用価値の分からないような物をいろいろと集めていたが、俺にとって必要な物は主に石と木の枝だけなので、基本敵を掃除するのは任せてもらいながら集め続けた。


 そうしているうちに、分かったことがいくつかある。1つは、魔銃には魔力を込めるという動作が必要で、リロードしなければならないこと。1つは、エルフだからか俺の方が気配に敏感なこと。1つは、《サモン:レッド》では攻撃力が上がる代わりに、防御力もしくはHPの最大値が低下していることなど。


 しかし、何より驚いたのは、魔銃を持たせるとノアの性格が豹変してしまうことだ。普段は、誰にでも優しい感じの人なのに、魔銃を持つと途端に邪魔な物はすべて壊すとかいう何ともバイオレンスな感じになってしまう。本人曰く、『魔銃を持っていると、とにかく撃ちたくて仕方がなくなるんだよね』とのこと。

 もしかして妖刀みたいなものなのかもと思ったが、あるいは単純にノアがそういうタイプなだけなのかもしれない。ほら、アクションとか格闘なんかのゲームで、思わず『死ねぇ!』とか『痛っ!』とか言ってしまうことってあるだろ?あんな感じだ。

 まぁ、敵味方の区別は付いてるみたいだし、本人も『当てる気はない』とのことだから、そこは心配はないだろう。……銃口自体は、ちょくちょくこっちに向くことはあるがな。

自分はついつい言ってしまいます。

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