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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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動く的-4

すみません、体調崩して滞ってしまってました。

皆様も、お体には気を付けて下さい。

 食事を終えてから数分後、俺たちは昨日ツバキがいたところに来ていた。バックの中に必要な物がほとんど入るから、身支度が簡単で手ぶらで移動出来るのはすごい便利だよな。


「うーん、そんなに早くはないと思うんだが」

「いないねぇ」


 さて、来てみたはいいが、肝心のツバキの姿が見当たらない。露店だとしても、早々店の位置をズラしたりしないと思うけどなぁ。


 他に考えられる可能性としては、やはりツバキがまだここに来ていないということだ。何らかの要因があって、まだここに来れていないのだろう。

 原因については、おそらく寝坊か昼ご飯でも食べているのだろう。明確に時間は決めていなかったけど、そう遅くもならないはずだ。


「仕方ない、しばらくここで待つとするか」

「その必要もなさそうだよ?」


 ノアが指差す先を見ると、ツバキがこちらに向かって来ていた。ナイスタイミングだな。


「ごめんごめん、遅れちゃって」

「大丈夫、俺らも今着いたところだったから」

「どうして、こんな時間になったの?」

「正直な話、中々デザインが決まらなくてな?試行錯誤してやっと納得がいくものが作れたのが今朝。それでまぁ、寝坊してしまった訳だ」


 まぁ、だいたい予想通りの回答だった。集中すると時間忘れてしまうよな。まぁ、納得出来る物が作れたなら、問題はないだろう。


「ともかく、ほら。これが完成品だよ」

「おぉ……珠が小さくなってる?」

「あたしの《研磨》だとこの大きさが限界なのが悔しいね。もっと削れれば他にも案があったのに」


 ツバキが渡してくれたのは、ネックレスだった。十字架をモチーフにしたそれには、真ん中に半分くらいになった珠が嵌っていた。


 ☆十字架のネックレス……十字架を象ったネックレス。真ん中に珠を嵌める穴がある。穴の周りの可動域にはウルフの爪が使われている。ミナト専用。


「なぁ、この星はなんだ?」

「なんか、依頼品に付くもので、専用装備ってことを表してるみたいだぞ」

「他の人は装備出来ないんだね」


 なるほど、特注品だからその仕様か。安易に使い回されるのを避けるためか……?


「一応、可動式にして珠は取れるようにしといたから、もし違う珠が手に入ったら、嵌め替えることも出来るぞ」

「おぉ、サンキューな。そこまで考えてなかったわ」


 そうだよな、わざわざ【赤】とかあったし、他にあってもおかしくないよな。

 とにかく、早速装備してみる。うん、チェーンの長さもいい感じだ。


「やっぱり、いいなこれ。ツバキに頼んで正解だったよ」

「そりゃどうも。あたしとしても、気に入ってくれて嬉しいよ」

「ミナトはこういうデザイン好きだからねぇ」


 十字架や髑髏、翼なんかに憧れるのは男なら必ず通る道だと思う。まぁ、俺は通り過ぎないけどな。

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