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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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始まりの街-11

 誤認させる為とはいえ、酷い扱いである。これじゃあ、俺はただの痛い人じゃねぇか。


「すみません、まぁそう言う事です」


 といっても、他に有効な方法も思い付かないので、一先ず乗ることにする。さっきのNPCの表情からして、エルフはあまり好まれてはいないようだしな。


「まったく、人騒がせな」

「お前さん、エルフなんぞに憧れるのは良した方がいいぞ」

「といっても、魔法使いにとってエルフは高みの存在だから、憧れるのも仕方ないところはあるがな」


 呆れてるようだが、何とか誤魔化せた……のか?

 まぁ、元々滅んだと思っているようだし、ただのデマだったという方が信憑性があるだろう。


 それで興味を失ったのか、散り散りに街へと引き返していくNPCたち。残ったのはノアを含めて数人だったが、ノア以外は何か含みのある目線を向けてきた後、街に帰っていった。


「さてと、何かようやくって感じだな」

「チャットもしてたし、体感時間1日程度しか離れてないじゃん」

「それでも、いろいろあったからさ」

「そっか、ミナトはサバイバルだったんだっけ」

「1日だけだったけどな」


 だが、その1日がすごく濃かった。

 いきなりボアと戦闘したり、夜間に大量のバットと戦闘したり、ビックボアと戦闘したり……あれ?ほとんど戦闘してる?

 まぁともかく、いろいろあったんだ。


「そういや、どうして俺が風属性以外を選んでいると分かったんだ?」


 ふと気になったよので聞いてみる。ノアにはスキル構成は教えたが、属性適正については言ってない気がするんだが……?


「あぁそれ?キャラメイクの時に5属性があると聞いた時に、ミナトなら絶対水を選ぶと思ったからね」

「あぁうん、まぁそうだな……」


 何か、あっさりと見抜かれてるのは癪だけど、事実だから仕方ない。付き合い長いといろいろ見通されるのは当たり前なんだよな。

 こっちも、ある程度ハヤトやノアのことを予想してスキル組んだりしているのだからお互い様だ。


「あと、どうしてエルフは嫌われてんの?」

「具体的な文献は残ってないみたいだったから定かではないけど、やっぱり昔に何か大きな争いがあって、そこでエルフが人にとって良くない行動をしたんだろうね」


 争いの最中の良くない行動……裏切り、見放し、貶め、身代わり、敵対……。考えればいくらでも原因となる行動はありそうだな。

 それをやったのか、やらされたのか、やるしかなかったのか……。真相は分からないが、とにかく人にとってはいい気はしないだろうな。

 その時のことをずっと引きずっていると。こりゃ、本当にどうにかして隠しとかないといけないな。


「それにしても、相変わらず情報が早いな」

「情報は力だからね。知らないより知ってる方が選択肢が広がるんだから。それに、こっちはずっと街にいたんだから、それくらいはしておかないとね」

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