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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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始まりの街-4

「キュア………キュア………キュア」

「うーん、微妙に眩しいんだが」

「エフェクトなんだから、慣れろ。キュア」


 ハヤトに向かって、《キュア》を連打する。回復はしてなかろうが関係ない。かけるだけで経験値は入るのだから。

 本当はソロでも【使役】を使えば上げる事は出来るが、あれは消費が大きくて厳しい。元々、《キュア》自体も消費対効果が釣り合っていない代表格のアーツなので、連発は容易ではないのだ。


「それにしても、またお前らしいスキル取ってるよな」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。まぁ、俺のが酷いのは認めるがな」


 ハヤトもハヤトで、こちらの予想通りのスキルを選択している。この辺、俺らの目的とするキャラってのは早々ブレないってことだろうな。

 ただまぁ、この世界において俺の目的のキャラは不遇らしい。現実(リアル)に考えればその通りなんだろうけど、そこをゲーム補正で補って欲しいものだ。


「大丈夫だろ。不遇スキルやクソスキルはあるだろうが、いらないスキルはない。考えようだって」

「それは分かってるさ。問題ない、使いこなしてやんよ」


 そう、多種多様なスキルが溢れているが、全部何らかの意味はあるだろう。マトモな使い方で使い物にならないなら、マトモじゃない使い方をしてやればいいだけだ。それこそ、ビックボアを倒した時のようにな。


「そこは心配してねぇわ。お前は基本やり方が汚い」

「限りある制限の中で最大限にやってるだけだ。チートとか改造は絶対にしないし、実現可能なやり方なんだから問題ないだろ」


 まぁ、確かに俺は普段から変なというか尖ったやり方、回りくどいやり方を好む。ハヤトみたいに正面から突破する方法は嫌いじゃないが、相手の裏を掻く方が性に合ってるんだよな。

 簡単に言ってしまえば、相手が嫌がるようないやらしい戦い方をするってことだ。


 あと、ゲーマーなら全員そうだと思うが、チートや改造なんかを使う奴は本当に許せない。俺TUEEEEがしたいのは、まぁ理解出来なくはないが、その為に努力を惜しむのは駄目だ。

 誰もが練習すれば強くなるとかは幻想だし、壁は絶対に存在すると思うが、それでもやらないよりは遥かにマシで有意義だ。


「ちなみに、他には何を取ってるんだ?」

「【弓】【罠師】【付加魔法】だな」

「おいおい、全部悪い意味で話題になってるスキルじゃねぇか」

「そうだな、ゲーム側からのお墨付きだよ」


 ホント、我ながら酷いラインナップである。ハヤトによると、その手の不遇スキルを纏めたスレッドがあり、俺のスキルは軒並み名を連ねてるそうだ。

 他には、やはりノアの持ってる【料理】や、【解読力】、【ハルバード】なんかがあるそうだ。

 食べる必要のない【料理】や、普通にこの世界の文字は読めるので意味のない【解読力】、現状作る方法がない上に【斧】や【槍】等で扱えそうな【ハルバード】。確かに、どれも不遇スキルだな。

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