ソロプレイ-15
「というか、そんなに狩るのはいいが、他の奴は出なかったのか?」
「そうだな、ウサギとか小さい猪みたいなのはいたな。まぁ、どれも初心者向けみたいで、他の奴らが肩慣らし程度に狩るみたいだったから、無視してたけどな」
まぁ、こんなところでいきなりしたこともないような戦闘とかするんだ。そりゃ、動きに慣れる事も必要だろうよ。
むしろ、そういった事をせずに戦うこいつがおかしいのだ。……いや、俺の場合は、やるしかなかったから仕方無い。
「そういえばさ、ウサギとかってこいつのことか?サモン」
ちょっと気になったので、召喚してみる。確率はランダムだったが、きちんとラビットが出てきた。いやまぁ、別にウリボーでもよかったんだけどな?
「おぉ、そうそう、このウサギ。召喚とか出来るのか」
「燃費悪いし、肩慣らしとかされる程度の奴だけどな」
やはり、俺が召喚出来るのは草原にいた雑魚か。街から遠いらしいし、森の方が敵が強くなってんのかな。
「で、こいつの他には出せねぇの?」
「現状、あとはウリボーだけだな」
「ウリボー?何かの名前か?」
「猪だよ、小さいやつ」
「あぁ、あれウリボーって言うのか」
ハヤトは納得したみたいだが、俺には逆に疑問が出来た。
「なぁ、名前とか見えないか?」
「ん?普通にウサギとしか分からないが、こいつにも名前とかあるのか?」
「HPバーは?」
「そういうアイテムがあるかもだが、今は分かんねぇな」
やっぱりだ。どうやら、ハヤトにはこいつらの詳細が見えていないらしい。これは俺がおかしいのか、ハヤトがおかしいのか……俺なんだろうなぁ。
「まぁいいや。とりあえずそこら辺の事は後回しにして、ちょっと街の方まで案内してくんね?」
「もうへばってるのか?」
「こっちは、見知らぬ土地でいきなりサバイバルだったんだよ、そりゃ疲れるっての」
それに、矢の調達をしないとだし、トラップ用の材料とかも欲しい。一応、《フォール》で落とし穴なら作れるけど、いろんな材料があった方が選択肢増えそうだからな。
あと、ノアにも会いに行かないと。確か、街にいるって言ってたし。
そういえば、謎の珠の鑑定とかもしてもらわないとな。お金とかないけど、何かしら売れるだろうし、問題はないはずだ。
そうなると、最初に目指す場所は換金所かな?
「よし、まずはお前が毛皮売ったとこに案内してくれるか?」
「了解。なるべくスピード落とすから、しっかりついて来いよ」
言ったそばから走り出すハヤト。こっちは、普通の身体能力なんだから、急に走って距離を離そうとすんなよな。
それにしても、本当に早い。人が必死に追いかけてるのに、全然追い付けねぇ。それどころか、少しずつ離されていってる。こいつ、本当に手加減しているんだろうな?
それでも、途中の敵は排除してくれてるので、気は使ってくれてるのだろう。
経験値のため……だけではないはずだ。
そうして、ハヤトに何とか付いて行き、ようやく街に着いた。
これで、一章終了です。
何とか人里に帰って来れました。




