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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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ソロプレイ-12

進む日も進まない日もありますが、最低一本以上!……のつもりです。

「来た!アクアボール、アイスボール!」


 少し奥の方にアクアボールを撃って滑りやすくし、それより少し手前にアイスボールを置く。すると、アクアボールで滑ろうとした足がそのままアイスボールにぶつかり、ほんの少しだけ躓きそうになる。

 そして、バランスを取ろうと少し前足を強く踏み付けた場所に……!


『ブモォォォ!?』


 突然地面が抜け、そのままの勢いで俺の目の前に空いた大きな穴の中に落ちるビックボア。

 何とか、成功したようだ。


 昨日の防衛策として俺が取ったのは、堀を作ることだ。うさぎってのは、意外と穴掘りが得意なので、木を囲むように穴を四方に空け、その手前に小さく深い足を引っ掛ける穴も作って置いた。


 起きて見た時は少し大き過ぎたかなとも思ったが、ビックボアを入れるとぴったりの大きさで、何だかんだ結果オーライ。ラビットグッジョブである。


「さて、こいつをどうするか……」


 逃げる途中に、牽制目的でアイスボールを当てたりしたのに、体力はほとんど減っていない。

 恐らく、矢を使っても駄目だろう。


「となると、やっぱりアレだな」


 この状況で、一番効率良くHPを削れる方法、それは……。


「アクアボール……アクアボール……アクアボール……アクアボール……アクアボール!」


 ひたすらアクアボールを、ビックボアではなく穴の中に目掛けて撃ち続ける。すると、穴の中が水で満たされていき……。


『………………』


 気が付くと、ビックボアは力なく沈んでおり、HPを示すバーは結構な速度で減っていく。そしてついには全てなくなり、後には大きな水たまりが残っていた。


「こ、怖かったぁ……」


 死に戻りがあるとはいえ、普通に痛覚はあるし、デスペナルティも受けてしまう……そして何より、本能的な部分で恐怖を感じていた。


『【水属性適正】のレベルが上がりました。アーツ《スプラッシュ》を習得しました。【罠師】のレベルが上がりました。アーツ《フォール》を習得しました。【エルフ】のレベルが上がりました。称号《初級水使い》を獲得しました。称号《ブタキラー》を獲得しました』


 今のである程度まとまった経験値が入ったのだろう。【水属性適正】と【エルフ】がレベル10に、【罠師】が一気にレベル5になった。

 それにしても、称号……?


 気になって調べてみると、特定の条件で称号を獲られ、装備画面でセットした称号によって僅かにステータスが変わるそうだ。だいたいは、スキルレベルが10を超えると獲られるらしく、他にも条件次第で何かありそうとのこと。

 恐らく、今の《ブタキラー》ってのが、その特殊なタイプの称号なんだろうな。……うん、あまり嬉しくない。


 とりあえず、後書きでセットされている《ブタキラー》を《初級水使い》に変更しとく。これで多分、【水属性適正】の能力が少し上がっている……はずだ。

地味でセコいプレイしないとやってられないんですよ……。

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