新たな自分-18
『いやいやいや、待ってくださいよ』
「ん?どうしたんだ?」
『何を普通に複数神選んでるんですか』
「いや、だって、駄目とか言われなかったし」
『そこは常識的に考えてください』
常識的に考えてはいたんだが……まぁ、多宗教者ってそんなに多くないのは知ってるけどさ。
そんなの、お正月とクリスマスをする日本が悪いと思う……ってのは、さすがに言いがかりか。
「というか、常識的に考えないといけないってことは、システム的には可能なのか?」
『いや、だから普通に考えてくださいよ』
「いいから、どうなの?」
『えーっと……えっ!?あの……可能、らしいです』
やっぱりな。とりあえずこれで、地力は多少良くなるだろう。
「それで、これで終わりなのか?」
『そ、そうですね、一応これで全部のはずです』
多少動揺するのは仕方ないだろう。下手したら、宗教戦争起きそうな事案だしな。
まぁいい。そこは、こいつが多分何とかしてくれるだろう。
ふぅ、多少なりとも仕返し出来てスッキリしたわ。
『さて、貴方はもうすぐ新しい世界に産まれます。そこで貴方はもう一人の……この世界の貴方として新たな人生を始めるのです』
口調がいきなり真剣味を帯びたな。どうやら、ここでの事が終了したから、もう飛ばされるらしい。
それにしても、新しい人生か……。これ、基本ハーフだから、人によっては人生って言いにくいやついそうだな。とかどうでも事が浮かんできた。
『この世界にはモンスターがたくさんいます。狩るのも狩られるのも貴方達次第です。危険と隣り合わせの生活に、貴方は何を見出すんでしょうね?』
やっぱり、基本は剣と魔法の王道ファンタジーなんだろう。しかし、狩るか狩られるかねぇ……。
「確かスキルの中に【調教】とかあったが、共存的な事は無理なのか?」
『調教って、完全に自分が上になってるじゃないですか。それに、そんなスキル他の全員にでも取らせる気ですか?』
確かに、あまりにも非効率的だろう。恐らくテイム出来る確率なんて高くはないだろうし、そんなことするならほぼすべてのモンスターを調教しないとだしな。
こりゃ、【調教】はあまり良さげなスキルではないか?
こうなると、俺のあのスキルも期待は出来なそうだな。何せ、ゲーム側に笑われたしな。
『さて、そんな夢物語は何処かへ投げ捨てて』
ひでぇ!?
『さっさと産まれて貰いましょうか。そうしないと、一向にゲームが始まらないので』
身も蓋もない言葉を受けて、俺の意識は再び消えていく……。
〜〜〜〜〜
『ゲームが開始されました。これより新世界『イグニス』が起動します』
これにて第一部完結です。
次回から、ようやくSDの世界になります。




