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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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ソロプレイ-1

第二部開始です。

 石造りの壁、大きなステンドグラス、そびえ立つ十字架……。どうやら、俺は教会(?)の中に産まれてらしい。


 何故疑問符が付くかと言うと、壁や床は緑で覆い尽くされ、所々外壁は崩れて外の森が見え、十字架には大きな花が絡み付いていたからだ。

 恐らく、長い間放置され、廃墟と化しているのだろう。


『〜〜〜♪』


 その時、何処からともなく軽快な音が鳴り出し、目の前に半透明のモニターが現れた。

 映っているのは、もちろんあの男だ。


『ようこそ、皆の衆。ここはseconddiaryの世界……『イグニス』じゃ』


 今度は老人口調になってんぞ。いい加減、翻訳機能をちゃんと安定させろよ。

 最初はすごくまともだったんだから……もしかして、わざとなのか?


『お主らには、ここイグニスでゲームクリアを目指してもらう。まぁ、クリアの条件は伏せてあるので、そこは情報を集めて頑張るのじゃな』


 これまた面倒な事をするな。まぁ、そこは最近のゲームだとそこまで珍しいものではないな。


『おぉそうじゃ。ちなみに、クリアするまでは一切イグニスから出られんからの』

「はぁ!?」


 これもよくあるパターンだしおかしくはな、おかしいからな俺!?

 駄目だ、頭の回転がおかしくなってる気がする。


『お主ら、そう悲観するでない。きちんと元の身体には何も起きないように回収済みじゃ』


 いや、サラッと誘拐宣言されてるんだが?

 それに、そんなことされたら……。


『大丈夫じゃ。何があっても問題ない人間を厳選したからの。それに、動かないお主らに何かしようとする奴から守る自動プログラムも付けておる』


 誘拐しても問題ないって……社会の歯車に組み込まれていないような奴が対象ってことか?

 それで上の偉い人を脅迫でもして黙らせれば、確かに社会的な問題はないだろうな。


『さて、ワシからの説明は以上じゃ。残りは、お主らが実際に体験して確かめるとよい。大丈夫、デスペナルティはあるがやられても死にはせんからの』


 よし、とりあえず最低限の安全性はあるようだな。後は、他のシステム的な所なんだが……。


『さてさて、では私の方から、もう少し説明させていただきますよ♪』


 今度は、機械の方か。画面にはいつの間にか『soundonly』と書かれている。


『さてさて、貴方たちはイグニスの何処かにいます。人によっては、たくさん同じ境遇の方がいたり、独りで投げ出されていたりするでしょうが、それは種族の差です。選んだ種族によって、何処に飛ばされるかが変わってます』


 そうか、俺はハーフエルフだから、森の中なのか。にしても、誰もいないとか、そんなに不人気ではないと思うんだけどなぁ。むしろ、ファンタジーといえば的なポジションじゃね?


『一緒に助け合うのも殺り合うのも自由ですが、PVPには申請が必要ですので闇討ちPKなんかは無理ですよ』


 何か、すごい殺伐とした話題だが、確かに死なないならとやる奴がいない訳ではなさそうだし、ナイスシステムだろう。


『あと、情報共有の為に、掲示板やチャット機能もありますので、有効にお使いください』


 うーん、これはやっぱりVRRPGではなくVRMMORPGだな。その方が嬉しいけどな。


『後のことは手探りで覚えてくださいね♪それでは、よい人生を♪』

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