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「……ちょっと待って、今頭の整理をするわ。」
「……理解が追いつかない。」
あー、まあそうなるような気はしてた。
すっごく簡単に言えば、私は愛犬達と共に異世界転移をしてきたのだ。
元々リラとソラはこちらの世界の住人で、私もこの世界に生まれるはずだった人間。それが別世界の地球で生まれ育ち、リラとソラも地球に来て、2匹の間には可愛い子ども達が生まれ、私は色々ごちゃごちゃして、今に至る。
地球に居た頃、色んなファンタジーの作品を読ませていただいていたけど、自分が実際にこうなるとは思わないよ。
改めて振り返ると、すげえなこれ、と言いたくなる状況だなぁ。
『地球は魔法が無いから、こういう事なんて絶対起こらないはずだもんね。』
『あれじゃない?超常現象ってやつ!』
そうね、リラの言う通りだし、ソラはよくそんな言葉出てきたねぇ。
アイビーとラゲムが俯きながら何やら呟いている。大丈夫かな、と心配し始めたところで、2人とも顔を上げた。
「話してくれてありがとう。全部を理解したわけではないのだけど、もっと知りたくなったわ。一緒に居たくもなるわね。」
「分かる。」
うーん、よく分からないけど、そう言ってもらえるのは嬉しいかな。
「これで分かったな。そしたらお前達はさっさと出て行け。」
「ちょっと、それは酷すぎるわよ。」
「このコテージはユリシアが造ったんだ。俺とルルーはユリシアの厚意で住まわせてもらっているが、お前達が居られる広さは無い。」
「それをアスターが言うのか?」
あぁぁ、揉め始めてしまった。
「皆んな、落ち着いて?アスターはかつての仲間にそんな事言わないの。」
「……すまなかった。」
よろしい。
アイビーとラゲムが、信じられないものを見たかのような表情をしている。何でだろう?いつもアスターはこんな感じなんだけどな。
それより、私はこの2人も一緒に、旅をしたいと思っている。2人の予定とか事情があれば難しいけど……。
提案だけ、してみようかな。
「アイビー、ラゲム、良かったら、私達と一緒に行かない?」
「「え、いいのっ!?」」
わあっ!?
「2人とも、勢い良すぎだ。ユリシアが驚いている。」
「あら、ごめんなさいね。だって嬉しいもの!」
「うん。」
2人共、お顔がキラキラしていますね。食い気味に返事してきたし。
「いいの?」
「ええ!寧ろ私達こそ、邪魔にならない?」
「ならないよ。」
2人に向かってスッと手を差し出す。
「改めて、よろしくね。」
「ええ、こちらこそよろしく。」
「……よろしく。」
アイビーは素敵な笑顔で、ラゲムはふわっと笑い、2人と握手した。




