66
「昨日軽く話したが、2人とは、以前パーティを組んでいた時期があったんだ。だから顔見知りだし、どんな人物か大体分かっている。ユリシアの可愛さに暴走しかねない気がするが、良い奴らなのは保証する。」
「分かった、アスターがそう言うなら信じるよ。」
リラやソラからも大丈夫、という言葉が伝えられる。良かった。
「あら、私達の目の前でイチャイチャしないでくださいな。」
「えっと、そんなつもりは全くないのだけど……。」
「アスターフラれたな。」
「え……。」
「ユリシアを困らせるな。お前達はさっさと追い出す。」
「あら、ごめんなさいね?それで、昨日から気になっていたのだけど、向こうにいる小さな子達は何かしら?それに、何故神獣である白虎がここに居るの?」
ああ、やっぱり聞かれた。そりゃそうだよね、気になるよね。昨日から白虎が来ていて子守りをしてくれているんだけど、もしかしてその為にリラとソラをこちらに連れてきたのかな。
私が、どんな存在なのかを、説明する為に。
「……それを説明する前に、まずはユリシアについて話さないとな。」
やっぱりそこから話さないとだよね。どうしよう……。
不安になってリラを抱きしめ迷っていると、ラゲムが口を開いた。
「俺達は、絶対仲間を裏切らない。」
「……え?」
「俺達は元々別のパーティに居たが、メンバーに裏切られた過去がある。だから互いに傷ついた同士、パーティを組んだ。」
「実はアスターもそうなのよ。だから私達はパーティを組んだの。」
「そう、だったの……。」
「ユリシアには話していなかったな。悩みを増やすようなことはしたくなかったんだ。」
「アスター……。」
アスターは、何故ここまで私に良くしてくれるんだろう。優しくしてくれるんだろう。
私だけじゃない、リラや、ソラ、その子ども達のことだって。
でも、仲間として大切にしてくれていることは、何よりも分かる。
『ねぇねがある程度慣れるまでは、話さないでおきたかったんだって。』
『でも僕たちには話してもらったよ!ねぇねを預けられるか見極めたかったから!』
……そう、だったの。
この子達も、いつも私を第一に考えてくれている。
「……いつもありがとう。」
それ以外の言葉は出てこなかったけど、アスターはいつもみたいに笑ってくれた。
リラとソラも、私を見つめてニコニコ。
「ユリシア、話しても良いか?」
「うん。」
それからは、アスターが私について話してくれた。




