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「仲間は見ての通り、無事だと思うわ。怪我していた所は治癒で治してあるから、確認してみて。」
仲間の無事を確認すると、恐らく長なのか、1番体格の良いリーダーらしき個体が出てきた。
「先ずは敵意を向けた事に謝罪をする。すまなかった。」
成程、念話とかではなく、本当にちゃんと喋られる方ね。
「こちらこそ、脅すような真似をして申し訳なかったわ。何故ああなったのか、理由を聞かせてくれると嬉しいの。」
「貴女に、変えられる力があると?」
「約束は出来ないけど、変えようとする努力はするわ。」
「……それなら話そう。」
種族はケンタウロス、本来魔物ではない事を先に伝えられ、話し始めた。
「ここ数年の話だ。人間側が、我々を実験体として狩り始めたのだ。何の研究か分からぬが、あちらの方から戻ってきた仲間達は、皆魔物にされてしまった。悪しき魔力を無理矢理入れられ、強い魔物を生み出そうとしているようだ。」
あちらの方……公都は確かあるはず。それよりも先にある?
「悪しき魔力……。」
「辛うじて話せた仲間が言うには、人間達にされたのだと。これまでに実験体にされた仲間達は、すでに百を超えている。我々は種族を守る為、人間と戦争をする事を視野に入れ、各地にいる仲間達とも相談していた。そしたら、家族や友を失った仲間達が、理性を欠いて人間を攻撃し始めてしまった。偶々通りかかったのが、先程戦っていたあの2人の人間だったのだ。」
「それであの状態ね。」
成程、人間側からしたら、悪い人間が危害を加え、結果無関係な人間が争いに巻き込まれた。ケンタウロス側からしたら、人間達の身勝手で大切な仲間を失っている。
うん、難しい問題だね。でも尚更、何とかしたいと思う。
「神獣である白虎殿と、女神の御使い様が側にいる貴女が、我々の唯一の希望なのだ。力を貸してほしい。」
……成程、白虎はいいとして、リラの正体もちゃんと理解した上で話しているのね。
「出来る限りの事はするわ。でも、人間には立場があるから、私がどこまで力になれるか分からないの。だから、さっき私と一緒にいた人間達も、私の協力者として認めてほしい。」
「力を貸してくれるなら、問題無い。」
「分かった。そしたら、また明日、今日と同じくらいの空になったら、ここに来るね。貴方達の知っている事を、皆んなに教えてあげて。」
これでアスター達は敵と見做されないから、落ち着いて話もできるはず。
私はまだまだ常識知らずだからなぁ、魔法の戦力と後衛くらいしか出来ないかもしれないけど、守る力は持ってる。
これ以上、犠牲が出ないように頑張ろう。




