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愛犬達と異世界放浪旅  作者: 咲藤 ユキ


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「公都に着いてみないとどうなるか分からないから、数日はクエストを受けながら公都内を歩いてみるか。ユリシアにとっては目新しいものばかりだから見せてやりたいし、クエストを受けていれば早々にブロッサムも上がるだろう。」


「うん、分かった。ありがとう。」


 少し身構えていたけど、楽しみが増えたなぁ。


 暫くのんびり話しながら歩いていると、ソラが何かを感知した。


『ねぇね、なんか人がいるよー?二人組で……魔物に苦戦してるっぽい!』


「二人組?……魔物は確かにいるね。」


「どの辺りだ。」


『ここ!』


 ソラがアスターに教えると、取り敢えず近くまで行ってみる事になった。


「二人組ってあの人達?」


『そう!』


 一人は男性、もう一人はかなり中性的だけど女性だ。


「あの二人が苦戦する程の魔物ではないが、何かおかしいな。」


「……知り合い?」


「前にパーティを組んでいた時期があったが、その時のメンバーだ。あの時ブロッサムはフォンになった頃だったから、あの二人ももうマスターになっているはずだが……。色々おかしなところがあるな。」


 つまり、強さ的にはアスターと同格と考えられる。

 アスターは、あの魔物は二人が苦戦する程の強さではないと分かっている。

 アスターと同じくらい強い二人が、あの魔物に苦戦している。


 成程、おかしいね。


「取り敢えず加勢する?」


「そうだな。様子を見ながら近づくぞ。」


「了解。」


「俺とソラが死角から攻撃して注意を引きつけるから、ユリシアは2人の治癒を頼む。」


「分かった。」


 アスターを見送り、様子を見ながら近づく。アスターの出現に驚きつつ、魔物の意識がアスターに逸れたのを確認して2人に近づきつつ、リラ達に話しかけた。


「フローラ、もしソラとアスターが苦戦したら、貴女も助けてあげて。リラは他の皆んなと一緒にいて、私から離れないでね。」


 全員分の返事を聞き、そのまま2人の前へ。結界を張り状態を確認すると、浅いけどたくさんの怪我をしていた。


「すみません、勝手に治癒します。安静にしてください。」


 短く声を掛けて治癒をかけると怪我自体はすぐ治せたが、増血は出来ない。浅い怪我でも量が多ければその分血も流れている。魔物は片付くはずだから、このまま一度安静にしてほしいな。


 クエストの時に身につける砂時計と小瓶は見当たらず、魔物と遭遇したのかな、と思ったが念のため確認を入れた。


「あの魔物、クエストの魔物ですか?」


「え、いいえ、違うわ。突然現れたのよ。」


 女性の方がそう答える。


 突然、か。この前別の魔物を倒した時もアスターは疑問を持っていたし、このまま捕らえて調べた方がいいかも?


 見た目は地球で言う、架空の生き物で上半身が人間の様で下半身が馬になっている、ケンタウロスに近い魔物だ。知性がある可能性が高い。


「そうでしたか。それならこのまま倒して捕獲します。」


「捕獲?」

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