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「結界は国単位ではないのね。」
「……確かに、城壁を境に結界があるな。」
国を守る、ではなく公都を守るためのもの。確かに国の中枢となる場所が壊滅すると、国も崩壊してしまう。でも違和感はあった。
「あと、その結界って、何から守っているの?対象は何か知ってる?」
「そう言えば、知らないな。公都に住む人々なら知っているだろうが、以前訪れた時には……。」
「……どうかしたの?」
アスターの様子がおかしい。何かあったのかな?
「いや、調査の為だと言ったんだが、国外の人間には教えられない、と言われたな。」
「ますます怪しいね。」
「その時は疑問に思わなかったしな。重要機密なんて話せないのは何処の国でも同じだし、俺もそういう立場だ。」
「……成程。」
アスター自身も国の中枢を担う家門の人間だ、当然それだけ機密情報を扱う事が多い。
何となくだけど、この結界も国が隠したい何かがあるっていうことかな。
「今回、調査してくるよう陛下からの王令を受けている。期限無しで、冒険家として自由に動いていいことにはなっているが、公都での俺の目的はそれになるな。……手伝ってもらえないだろうか?」
うん、言われると思った。
「いいよ。」
「即答するのか。」
「うん。私ができる範囲だけどね。解決できていないから、王命も出ているんでしょ?アスターにはお世話になりっぱなしだし、それなら今回でこう、スパッと解決できたら良いよね!」
ずっとモヤモヤ悩むより、綺麗さっぱり解決できたら悩みも減るし、旅も楽しめるだろうから。
「ありがとう。」
お礼と一緒に頭も撫でられる。うん、頭撫でられるの良いね。
『昔はそんな結界無かったんだよね。』
『そうだよね!』
「そうなんだ。」
リラとソラから早速情報提供が。この子達の昔って100年単位だから、いつ頃の話なのか見当もつかないや。
「それはどのくらい前の話だ?」
『えっとー、この前女神さまと一緒に公都に行ったって話したでしょ?その時と一緒!』
『昔過ぎて覚えてない……。』
ってことは、何百年も前だね。少なくとも、200年以上と見積もってよさそう。
「成程。それより後なのは確実だな。もしかしたら、リラならどんな結界なのか読み解けるかもしれないな。」
「そっか、リラは結界の魔法も得意だもんね。」
『アスターの手伝いするの?いいよ。』
リラが欠伸をしながら応える。可愛いなぁ。
「助かる。」
『お礼ならねぇねにしてあげてね。』
「分かった。」
何故私?アスターも何故そんな迷いなく了承した?リラがそう言うならまあいっか。




