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愛犬達と異世界放浪旅  作者: 咲藤 ユキ


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 ランとハク、ウミからはぷうぷうと寝息が聞こえ、リクは何やら脚をパタパタしている。お散歩をしている夢を見ているのかな?可愛らしい。フローラも何か夢を見ているのか、時折むにゃむにゃしたかと思ったら、ニーと鳴いている。さっきまでウミと話していたし、こちらはお喋り?


「見ていて面白いな。」


 クスクスと笑いながら、静かにアスターがそう言う。可愛いけど、確かに面白くもある。


 モネはどうかな?と思って確認すると、変わらずスヤスヤと眠っている。日当たり良好な場所にいるとは言え、そろそろ寒くなる時期になるらしいし、長時間窓の近くに居させるのは控えたい。


 ウミとフローラをそっと下ろして、あらかじめ作っておいたパグ組用のブランケットを持って近づく。するとモネがおめめをぱちっと開け、じーっと見つめてきた。寝ぼけているかな。


「ごめんね、起こしちゃったね。」


 そのままそっと抱き上げ検温する。幸いにもまだ日差しの暖かさの方が勝っていたようで、思っていたより冷えてはいなかった。


 それぞれリボンと同じ色で好む布を選んでもらい、リラとソラと同じデザインのお洋服を作り、5匹には既に着させている。モネとウミは黒パグ組より寒さに弱いので、その辺は布を少し厚手にしたりと調整したのだ。とは言え、この家の環境は整えなければ。


 現在季節は紅季、地球の日本で言えば秋に当たる。肌寒く感じることも増えてきてもう暫くすれば枝季、つまりは冬が来る。暖房の工夫も必要だろう。


 モネにブランケットを掛け、抱っこしたまま暫く撫でたりしていると、まだ眠たかったようでそのまま寝た。ソファの空いたところに降ろし、ウミにもブランケットを掛けた。


「アスター、この世界の室温調整ってどうしているの?」


「一般的には、寒くなると暖炉を使う。薪を焚べるか魔石を燃料にするか、だな。暑い時は涼しくなるよう汎用魔法を使っている。だがずっと使い続けることは出来ないから魔石に頼ることが多いな。そろそろクエストにも魔石の納品が出始めるから、メリで回収し流通させているんだ。」


「成程。」


 そういうことか。

 魔法を使っている辺り、やっぱり地球とは違うんだね。科学は偉大だけどその分環境破壊にも繋がっていたから。この世界の資源は主に魔石で賄っている。


「それならこうしよう。」


 室内環境維持のために温度計と湿度計を作り、雷の魔石を燃料にする。一応暖炉は最初から設置しておいたので、炎の魔石を使うことにした。薪を焚べる方が一般的だろうけど魔石にした。炎は危ないからね。

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