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愛犬達と異世界放浪旅  作者: 咲藤 ユキ


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「……一般的に、魔石を使っても炎が出るはずなんだが。」


「アスター、そんな些細なこと気にしないで。」


 当たり前でしょ、そんな危険な暖炉を私が作るわけないでしょう?暖炉の概念と言うか機能と言うか、ぶち壊しているのは自覚があるけど。


 魔石はイルリスの森に居た時から回収していた。リラとソラから指導を受けながら、生態系が壊れないよう調節する事も、人々の生活を守るためにもなるし、生態系の維持にも繋がる。今まで生態系が維持されていたのは別の理由があるらしいけど、それについては分かっていない。

 リラが特別と言っていた理由は他にもあると思うけど、多分これも関係しているんだろうな。


 湿度も調整出来たし、室内環境はいい感じ。環境の完全再現は難しいけど、出来るだけ近づけて安心させてあげたい。


「うん、環境は整ったね。」


 リラとソラに聞いてオッケーをもらった。これでいつでも快適だね。


『ねぇね、ここに数日滞在するって言ってたけど、明日からこの世界についての教育は始める?』


「うーん、早い方が良いと思うけど、まだこっちに来たばかりだし、公都を出て旅を続けるまではいいかな。もう少し慣れてからにしよう。」


『はーい。』


 ここに滞在している間は様子見の期間だ。今は大丈夫でも何か不調が出るかもしれないから、特に注意して見ておこう。


 子ども達が眠っていることを確認し、リラとソラが甘えてきた。親側である2匹は、子ども達が起きている間に甘えることを控えるようになったのだ。


「今日はソラから抱っこにしようね。」


 ソラを抱っこし移動すると、リラも時々顔を上げて私を見つめながらトコトコと後をついてくる。地球にいた頃も、こんなふうについてきていたなぁ。


 懐かしく思っていると、ソラもいつの間にか眠っていた。ソファは空いてないのでパグ達用のベッドにそっと寝かせ、リラが抱っこを催促してくるので抱き上げた。


「ユリシアは寝かしつけの才能でもあるのか。」


「んふふ……分からないけど、そうなんじゃない?」


 嬉しいことではあるよね。安心してくれている証拠かな?アスターもそのうちできるよ、と投げやりに返しておいたら不満そうに見つめてきた。

そりゃね、この子達とは地球にいた頃から一緒にいたわけですから。


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