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愛犬達と異世界放浪旅  作者: 咲藤 ユキ


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 ウミとフローラを撫でていると、いつの間にかリクが足元に来ていた。飛び乗らないうちに抱き上げると、少し動いてアスターと私の間にすとん、と寝そべった。このままここで寝るみたい。モネも移動したのか、ソラの横で寝る体勢をしていた。


 取り敢えず、今日はこのまま様子見にしよう。


「ランは元気だな。そう考えるとハクは少し落ち着いて見える。」


「そうだね。一番元気なのはランかなぁ。」


 体が丈夫で元気という意味ならリクで、ソラに似てテンション的な意味で元気なのはランかな。ハクは2匹のこの特徴をどっちも持っていて、ランに比べて少し落ち着いている感じ。モネは女の子の中では一番大きくて、ウミは一番小さいという違いはあるけど、中身はどちらもリラに似ている。


 皆んな何かしら似ているところがあるけど、皆んな個性がある。それが愛おしいんだ。


 リクがうとうとしはじめた隣で、フローラとウミは何やらお話しをしている。フローラは意思疎通が出来るけど、ウミは黒狼族の間でしか出来ないはずだ。私は今のところ、片方はミャー、もう片方はクゥ、と鳴いているようにしか見えない。子犬と子猫の可愛らしい会合だ。


 ……この子達の間では会話が成立しているのだろうか?めっちゃ気になる。でも可愛いから邪魔せずこのまま見ていたい気持ちもある。


「……ユリシア、顔緩んでいるぞ。」


 失礼だな。そりゃこんなに可愛い子達を前にしたら、顔緩むでしょうよ。

 そう思ってアスターを見たら、この人も同じくらい顔が緩んでいた。


「貴方も人のこと言えないですよ?」


「それは、……すまなかった。」


 分かればよろしい。


 ランとハクは、時折アスターの方に顔を向けてニコニコと尻尾をふりふり。そして2匹でまた戯れ合っている。そりゃ可愛いでしょう?


 リラとソラは、モネの様子を見ながら、ルルーと話していた。モネは隣で興味を示しているけど、おねむのようでうとうとしている。モネのそんな様子を見たリラ達改め保護者組は微笑ましげに見守り、モネは保護者組に見守られながらスヤスヤと寝はじめた。


 モネと保護者組を見守っていたら、いつの間にか脚の上が少し重たくなり、会合をしていたウミとフローラも仲良く眠っていた。隣を見ると同じように、アスターを枕にしてランとハクもスヤスヤ。


「少し前まで戯れ合っていたのに、こんなに直ぐ寝るとは驚きだな。」


「そう……なのかな?」


 まあそうかもしれないけど、寝てることの方が多いからそんなに疑問には思わない。でもアスターの言う事も一理ある。


 5匹の子ども達は、私と同様いきなり世界が変わると言う体験をした。疲れもあるだろうしストレスだってかかっている。身体自体は至って健康でも、心まで健康的とは限らないし、限りなく負荷がかかっている。精神的な問題は結局どうにも出来ないが、それを軽くしてあげる努力はできる。

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