だいじょぶ
彼の復縁への時間は、私のあきらめの悪さを追い詰めた。じれったいほどの時間をかけて、彼は彼女と再会する段取りをしていた。
今は彼氏と彼女じゃないから、迎えには行かない。彼女の思い出だらけの車は片付けて、彼女の好きなキャラクターは処分した。きれいになった車の中の写メを送ってきた。もう一度イチからやり直すためだそうだ。
私はうまくいかなければいいと願いながら、心をごまかして彼に応援を送り続けた。
ズタズタの心を支えてくれたのは、だいじょ部というアプリだった。このアプリは彼が教えてくれた。悩みを投稿する、優しい人たちが慰めてくれる。簡単なそして柔らかいシステムだった。
片想いのひとがいます。届かない想いに苦しんでいます。あきらめます。
と投稿すれば
悲しまないで
必ず雨はあがるから
次の恋に行こう
逃した魚はちっちゃい
時間薬って本当にあるんだよ
涙にはきまった量があって、全部出してしまえば次にいける、だから今は泣こう
などなど、優しいコメントが並んだ。一つのコメントをくれた方とチャットした。
初めてこの恋を人に話した。同い年くらいの女性だった。見ず知らずの人だった。
素敵な恋をしましたね
あなたはなんにも悪くない
ただ人をすきになっただけ
そしてあなたは理性で離れようとしている
あなたも素敵な人です
号泣した。




