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最高で最後の恋  作者: 佑里
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78/87

だいじょぶ

 彼の復縁への時間は、私のあきらめの悪さを追い詰めた。じれったいほどの時間をかけて、彼は彼女と再会する段取りをしていた。

 今は彼氏と彼女じゃないから、迎えには行かない。彼女の思い出だらけの車は片付けて、彼女の好きなキャラクターは処分した。きれいになった車の中の写メを送ってきた。もう一度イチからやり直すためだそうだ。

 私はうまくいかなければいいと願いながら、心をごまかして彼に応援を送り続けた。

 ズタズタの心を支えてくれたのは、だいじょ部というアプリだった。このアプリは彼が教えてくれた。悩みを投稿する、優しい人たちが慰めてくれる。簡単なそして柔らかいシステムだった。


 片想いのひとがいます。届かない想いに苦しんでいます。あきらめます。


 と投稿すれば


 悲しまないで

 必ず雨はあがるから

 次の恋に行こう

 逃した魚はちっちゃい

 時間薬って本当にあるんだよ

 涙にはきまった量があって、全部出してしまえば次にいける、だから今は泣こう


 などなど、優しいコメントが並んだ。一つのコメントをくれた方とチャットした。

 初めてこの恋を人に話した。同い年くらいの女性だった。見ず知らずの人だった。


 素敵な恋をしましたね

 あなたはなんにも悪くない

 ただ人をすきになっただけ

 そしてあなたは理性で離れようとしている

 あなたも素敵な人です


 号泣した。

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