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恋人たちのラリー
彼女から来たメールに対する返信を彼はまた私に頼った。漫画を口実にメールして、その向こうには会いたい気持ちが溢れている。彼ははじめ素直にそのまま書いた。
漫画、暇つぶしになったんなら良かった
取りに行こうか
未練ミエミエよ(笑)と送った。向こうから借りたものをどうするか言わせないと、と送るとそれもそうですよねと考え直した。どうしようかと送ってもたぶんあいつは又、どうしたいか僕に決めさせるんですよと続けた。
じゃあ、どうしようか
と送った彼に
持って行くよ、いつならいい?
と返信してきた。
ふつうの恋人同志のラリーだった。会える日まで、その都度彼は自分と彼女のメールをコピペしてきた。ズタズタになった。なんのアドバイスもいらない。
話しをなんとか興味深く続けたい彼は、いつか二人でみた貴金属に埋れたクマのプーさんの写メを送った。それ送るの趣味悪いよと言った。彼女からの返信は
なんてこと!プーさんにはハチミツなのに!
ディスプレイした人の悪意を感じる!
と返してきた。返信を見ながら、ほくそ笑む彼が浮かんだ。




