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空港
京都から帰ってきた彼とは、また同じようにLINEのラリーを続けた。話しの内容はほとんど彼女の話になる。どれほど好きか、知らされた。彼女を取り戻したい彼の一途な想いはまっすぐ私に届いた。そして私は立ち止まったままだった。
彼の休みの日、いつものようにドライブに誘った。彼はいつものように、近くのコンビニまで迎えに来て迷うことなく空港へ車を走らせた。
「飛行機、好きって言ってたでしょ」
前に進めなかった。断ち切るパワーがなかった。この人が好き、ただそれだけでそこにいた。
自分の庭のように空港を案内して、展望台にエスコートしてくれた。飛行機の離発着にいちいち私は喜んだ。彼は、子供ですねと笑った。彼が写メった飛行機の離陸の画像をLINEのホームにした。私の気持ちに気づいてほしかった。伝えるつもりなどない、届かない、届けてはいけない恋心を少しだけでもしってほしかった。もうすぐ終わるんだから。




