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みやげ
長崎、楽しかったすよ。お土産あるんで会いたいです
LINEの吹き出しが嬉しかった。九月末、彼の休みに会う約束をした。
車で彼を迎えに行った。家族にはちょっと買い物に友達と出かけてくるとだけ言った。
会うとすぐ彼はお土産の六角形の缶に入ったチョコレート菓子をくれた。缶には彼が花火を楽しんだ観光施設の写真が印刷されていた。宝物になったと思った。
「どこに行く?」
「どこでもお供しますよ、また山行きますか?もうナビ無しでも大丈夫でしょう」
また、山頂をめざした。ピクニック広場のような広い観光施設を飽きるほど歩き回った。ランチをすませて、また車のキーを彼に渡した。なんの違和感もなく、彼はキーをポケットにしまい眼下に広がる景色をみていた。
この瞬間のこの私の気持ち、知ってる?
無言で彼の横顔をみつめた。
「あっちの山、行ってみませんか」
尾根伝いに連なる西側の山の展望台に彼は連れて行ってくれた。遠く海上の飛行場に飛行機が降りるのがみえた。あたしね、飛行機好きなんだよねと言うと、いるんなものが好きですよねと笑い返した。あなたが一番好きと山の上から叫んでみたかった。




