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長崎
彼のかたくなな行動は私に無駄な期待をもたせた。彼女のところに戻りたくないのかもしれない。そんなはずはない。堂々巡りの悪循環だった。もし、彼女に戻らなくても私のところに彼は来ない。わかりきっている。
「久しぶりにダチに会ったんですけどね、そいつ復縁したんすよ。三ヶ月くらいかかったみたいなんすよ」
まるでパズルが解けたように彼は私に言った。彼の中に復縁できる自信がついたのだろうか。しばらく連絡せず、時間をあけてメールする、会う約束を取り付ける、そして戻る。私に計画を自慢した。
「ね、うまくいくと思うんすよね」
こんな素敵な男の子だ。彼女だって手離すはずかない。うまくいくにきまっている。そうだね、なかなかな計画、応援してるよとLINEにいれた。
彼は夜勤明けの少ない時間で、その友達と長崎に出かけた。花火を見るだけという強行日程の弾丸ツアーだった。満たされない想いに押しつぶされているのは私だけではない。彼だってそうなのだ。気晴らしになるなら、いいじゃないと見送った。
見事な花火が輝く夜空をiPhoneに録画して私のLINEに送ってきた。私に見せたいと思ってくれただけで、もう心が熱くなった。




