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最高で最後の恋  作者: 佑里
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未練

 彼女からの、さよならメールを前に彼は動揺した。ふられたことを認めたくないのか、やけくそなのか、彼のテンションは上下に揺れた。初めて付き合った女の子と別れた時は3日で立ち直ったんですよ、なんでかなあと頭をひねった。それだけ、彼女は素敵な女の子で、あなたは深く愛していたからでしょうと心にもない慰めの言葉をかけた。

 彼の口からは後悔が何度も繰り返された。「あっちは、もうさばけてるのかなあ」

「そんなわけないでしょう、ふさぎこんでるか泣いてるか」

 すみません、こんなに女々しくてと彼は言った。今のまだ好きだという気持ちを伝えたいというのが彼の希望だった。そうすれば、彼女はまた気がつくはずと。メールしようか、電話に着信履歴を残そうかと迷っていた。

 引き留めた。彼女を追い詰めるだけだから。なによりも、私が戻って欲しくなかった。うまくいくはずがない。彼の愛情に彼女は応えられない。温度差をうめる努力は容易いものではない。彼が泣くのはもうたくさんだった。もうすっかり、私は彼と彼女の恋愛ゲームのコマのようになっていた。

 彼が彼女の気持ちを受け止めたのは、もう少し後だった。なんと返信しようかと悩んだ。メールなのか電話なのか、それとも会いに行くのか、彼は事細かに私に助言を求めた。メールで知らせてきたのだから、メールにすればと勧めた。そうですねと答え、じゃあ何て書けばいいですかねと尋ねてきた。コンパクトにとだけ答えた。何度もこれでいいですか?こんな感じでいいですか?と送信する文面を送ってきた。

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