表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最高で最後の恋  作者: 佑里
PR
47/87

思い出

 山頂に車を停めて、眼下に広がる町並みを二人で並んで見た。好天に恵まれて、遠い水平線まで美しかった。彼はiPhoneで景色をおさめた。きれいっすよねと満足げに笑った。

 写メの撮り方がうまいよねとおだてた。そうなんすよねと彼はまた、笑った。

 山頂の観光施設をひとつひとつ説明しながら、彼は私を案内した。

「ここ、冬に来た時はね」

 心が固まった。そうか、ここは彼女とたびたびきたところなんだ。どの風景にも彼女との思い出が見える。彼は隣りに私を置いて、彼女との幸せな思い出にひたっているんだ。ただ彼女の話しをしようとはしなかった。

 一通り観光施設を回り、次どこいきます?と彼は言った。車のキーを彼に渡して、運転変わってと甘えてみた。しゃあないですねぇと笑いながら、彼は私の車のキーをポケットにしまった。そんな些細な仕草でさえ、私にはこたえた。山の次は海でしょうと車を出した。それはたぶんいつものデートコースなんだろう。迷いなく彼はハンドルをきった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ