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最高で最後の恋  作者: 佑里
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山頂へ

 きつい精神状態の彼に寄り添おうと私は努めた。休みがかぶった。仕事以外の時間は滅入ると話していたから、どこか行かない?と誘った。いいすねと軽く彼は応じた。

 私は車で彼を迎えにいった。身軽な出で立ちの彼は、私の車を見つけると真っ直ぐ歩いてきた。ドキドキした。

 私ね山道を走ったことがないのというと、じゃあ教えますからとナビをかってでた。iPhoneのマップと私を交互に見ながら、助手席で彼はリラックスしているように思えた。道案内しながら冗談をはさむ、たったそれだけが嬉しかった。

 その日の天気は夏空で澄み渡っていて、山道のドライブは快適だった。車の中ではいつものように笑い声が絶えなかった。交通量もほとんどなく、上り坂とカーブをのんびりと私は運転を楽しんだ。彼の声も話しも心地よかった。目的地近くまで来た時、

「ここまで来たんだから、山頂めざしましょうよ」

 彼の提案にときめいた。幸せをかみしめた。


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