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指輪
この半月どれくらい彼が、彼女を想っているか思い知らされただろう。出会いから、デートコースまで聞かされた。二人で行ったという場所が嫌いになった。彼女が好きで、車の中に溢れていたキャラクターも嫌いになった。包み隠さず彼は私に語る。ズタズタだった。大人気ない恋心は限界だった。
今晩彼は彼女の元に戻るだろう。終わるんだ。
彼から待ち合わせの場所についたと連絡が来た。指輪はめて待ってるんですとLINEの吹き出しは踊っているようにさえ見えた。
がんばれとだけ、送信した。心が崩れるようだった。
しばらくして、またLINEの吹き出しが踊った。
彼女、指輪してる!
会話めっちゃ弾む!
携帯電話を遠ざけて、私は眠りについた。




