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LINE
LINEの中で、私は少女だった。彼に一途に恋をする少女だった。ときに甘えたり、取り止めもない話題で盛り上がる。馬鹿らしい話しだ。でも携帯電話は離せなくなっていた。そこに彼がいるから。
夕飯刻でも平気で携帯の画面を見た。家族との会話は鬱陶しくなっていた。彼との繋がりの方が大切だった。どんな未来も見えない不毛な恋だとわかっていても。
夜、LINEのラリーが途切れると彼女とのラリーが始まったとわかる。切ない想いはつのる。会いたくなる。気が狂いそうだった。
もうすぐ退職する。その後のことを考えると抜け出せないドロ沼の向こう岸に浅はかな期待をしてしまう。
仕事を辞める、連絡も途絶える、やがて忘れられる。それでいい。それがいい。もうそうしなければ、このどうしようもない恋の終わりはない。毎日心の揺れに耐えられない。
そんな時、携帯電話に着信があった。彼からだった。




