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最高で最後の恋  作者: 佑里
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20/87

再延長

 彼にメールした。LINEではなく最初にくれたメアドに。


 あなたがいたから、つらい職場も乗り切れた。あなたといた時間は本当に楽しかった。

 感謝してる、心から。


 彼からもLINEではなく、Eメールで返信がきた。


 こちらこそ、あなたがいたから僕も頑張れた。話していて楽しいし癒されるし。

 ほんとうにやめてほしくない、ずっといてほしい、毎日ハグするから。


 携帯を握りしめた。三ヶ月延ばそう。もう三ヶ月、そばにいよう。でもこれが最後。これ以上は辛すぎる。

 イタ飯屋で彼は言っていた。秋頃には退職するつもりです、たぶんね、やりたいことありますからねと。だから彼のいなくなる前に辞めよう。

 次の日、上司に頭をさげた。勝手を言うことを申し訳なく思ってると謝罪して、八月まで残りたいと願い出た。

 彼に連絡した。八月までよろしくねと。


 やったー!


 と、返信はあった。でもハグは一度もなかった。この決断が、あとあと尾を引く。この時五月で辞めていれば、私の苦しみは底なしになることはなかった。今から思えば、目先の欲望に目がくらんだ失敗だった。別れの時をあと伸ばしにしたことで、ドロ沼のドロは硬くなってしまった。


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