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余韻
ほんのひと時のデートの余韻に私は酔いしれていた。職場には新しい職員もはいり、馴染めないままの私に居場所はやはりなかった。
これで、ようやく君と彼女を応援できる気がする。四月で退職をと考えていたところ、ひとり職員が退職した。ただでさえ、人手が足りない現場だ。上司に五月も残りますと伝えた。イタ飯デートの余韻が一ヶ月退職を延長させた。
彼には少しイラつかせたくて、辞める日までのカウントダウンを始めたと言ってみた。
辞めさせませんよ、ついて行きますからね
本気か嘘か、彼はそう言って笑った。
五月初め、多用で私も彼も遅くまで職場に残った。もともとこんな仕事するつもりはなかったんだよねなど、この仕事にもう未練はないと伝えた。
「辞める時には、ハグしてね」
「ハグですか、しましょうか」




